出版社内容情報
日本児童文芸家協会第創作コンクール受賞作
四つ葉のクローバーを探して、隠して、もう一度見つけて……。中学一年生の女の子のさわやかな初恋、そしてたどたどしい心の自立が描かれる、期待のデビュー作。
中西 翠[ナカニシ ミドリ]
著・文・その他
内容説明
中学校の図書室は、恋と秘密が生まれる場所―。初恋と友情のたどたどしさを描く、期待の新人登場!日本児童文芸家協会創作コンクール優秀賞文部科学大臣賞受賞作。
著者等紹介
中西翠[ナカニシミドリ]
1978年、大阪府高槻市生まれ。梅花女子大学児童文学科卒業。2008年、「クローバー」にて、第十三回日本児童文芸家協会創作コンクール優秀賞・文部科学大臣賞を受賞。プレアデス同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佳音
55
良かった!クローバーと検索しても、すぐには出ないよ。図書館でふと抜き出して見つかるような本だもの。まさに自生しているクローバーの中から四つ葉を探しだした幸福感のよう。舞台は学校図書館・・・。中学生が見つけた居場所は、学校図書館。そこに幸福のクローバーが存在する。本から発見するわくわく感。時に恋のドキドキも学校図書館が発信したりする。いろいろある学校生活の中で見つけた小さな幸せを描いた本。この本を私に教えてくれた女の子は、今日中学を卒業した。2015/03/20
ぶんこ
52
図書館の本の間に何かが挟まっているのって、時々遭遇します。 本屋さんのサービス品の栞、検索メモ等ですが、幼い子のクリスマスのお願いを見つけた時には、とっても嬉しかったので、四つ葉のクローバーも嬉しいでしょう。 ティッシュか薄い紙に挟んでくれていると最嬉しいかも。 好葉(このは)という名前が素敵で、どこかでお借りしようと密かにメモ。 中1の恋。 可愛いです。 桜井さんやハカセもいい。 このはちゃんのクローバーを見つけて、ティッシュに包んで同じように本の間に挟む直人君がいい。 このはちゃん頑張って。2015/10/16
はる
43
う~、甘酸っぱい!中学一年の女の子の爽やかで可愛い、恋と友情の物語。図書館でこっそりおまじないに四葉のクローバーを本に挟んだ女の子。すると、ある日同じようにクローバーを挟んだ本を見つける。誰かからの返事!ベタな展開だし、物足りなさもあるけれど、ラストは爽やか、嫌いじゃないです。2015/09/30
NOBU
18
中1女子、初恋と友情と。なんだかニヤニヤしてしまう位に可愛らしい。2015/10/11
奈良坂葵
13
中1って「こどもの終わり」。微妙な年頃の繊細な心がよく伝わってきました。図書室の奥の書棚の空気感が、クローバーの緑の匂いと相まって、彼との貴重な時間をキラキラさせています。2013/04/25