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現代プレミアブック
同和と銀行―三菱東京UFJ“汚れ役”の黒い回顧録

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062156882
  • NDC分類 361.86
  • Cコード C0095

出版社内容情報

第15回「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」作品賞を受賞した巨弾ノンフ ィクション連載、満を持しての書籍化

『許永中 日本の闇を背負い続けた男』の著者が放つ待望のアンダーグラ ウンドノンフィクション。

行政、警察、国税、芸能界……。各界に太いパイプを持ち、バブル期の関 西圏の開発に多大な影響を及ぼした財団法人「飛鳥会」理事長・小西邦彦。 三和銀行(現・三菱東京UFJ銀行)淡路支店に着任した岡野義市の最大の 使命は、最も神経を遣う取引相手である“同和のドン”の懐に飛び込むことだった――。

はじめに
第一章 飛鳥会事件の深淵
「銀行本部の指示で……」
闇に葬られた銀行との蜜月
部落解放運動へ
駐車場利権の深層
『一三、八〇〇円』の時代
第二章 経済成長期の裏側で
銀行員になるんや
入行時の「格差社会」
情実と実力
たたき上げ行員の出世
引き継ぎノート
ドンの懐に飛び込む
第三章 アングラ取引の隆盛
入札のシステム
一打一五〇万円のパット
常務決裁を求めた緊急融資
ヘリで運ばれた許永中関連株
偽米国財務証券事件
第四章 政財界との闇ネットワーク
貸金庫から見つかったピストル
小西が主催した社長週就任祝い
山一抗争の緊張
態度を急変させたマルサ
小西肝いりの建設会社
接待を受けた大阪国税局幹部は……
警察にも及んだ威勢
高級車「代金」の振り込み
ビルのなかに道路を通した
第五章 企業用心棒として
ドンの夜の伴
銀行のルール、小西のルール
大和銀行と岸組
ミナミの暴れん坊
サウナ「あすか」という社交場
持ちつ持たれつ
住銀との融資合戦
第六章 華やかな舞台の楽屋裏
芸能界との接点
勝新夫妻が参列した葬儀
形骸化したしきたり
梅田スカイビルの"ゴミ利権"
セコム創業者との意外な関係
第七章 バブルに浮かれた者たちの末路
興銀を手玉に取った尾上縫
「神様のお告げ」
「縫の会」の結成
「銀行を儲けさせただけやないか」
プロジェクト開発室とナショナルリース
木津信組乱脈経営の遠因
検察のタニマチの役割
阪急延伸計画の頓挫
得体の知れない会社
片福連絡線建設の裏工作
沙汰やみになった捜査
第八章 どぶに捨てた八〇億円
銀行側の裏切り
「捨てるのだから触るな」
エリート行員「排ガス


森 功[モリ イサオ]
著・文・その他

内容説明

行政、警察、国税、芸能界…。各界に太いパイプを持ち、バブル期の関西圏の開発に多大な影響を及ぼした財団法人「飛鳥会」理事長・小西邦彦。三和銀行(現・三菱東京UFJ銀行)淡路支店に着任した岡野義市の最大の使命は、最も神経を遣う取引相手である“同和のドン”の懐に飛び込むことだった―。第15回「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」作品賞を受賞した巨弾ノンフィクション連載、満を持しての書籍化。

目次

第1章 飛鳥会事件の深淵
第2章 経済成長期の裏側で
第3章 アングラ取引の隆盛
第4章 政財界との闇ネットワーク
第5章 企業用心棒として
第6章 華やかな舞台の楽屋裏
第7章 バブルの狂乱の末
第8章 どぶに捨てた八〇億円

著者等紹介

森功[モリイサオ]
ノンフィクションライター。1961年、福岡県生まれ。岡山大学文学部卒。新潮社勤務などを経て、フリーに。『月刊現代』誌上に掲載した連載「ヤメ検―司法に巣喰う生態系の研究」、「同和と銀行 三菱東京UFJの闇」で、2008年、09年の2年連続で「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」作品賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

97
同和団体のドン小西邦彦と 三和銀行淡路支店の行員岡野義市のノンフィクションである。 いわゆる銀行の汚れ役の実態が描かれており、興味深い。昭和の経済事件が 銀行の目を通して 現代に蘇る…関西弁がひどく生々しく 読めるのは気のせいなのだろうか? バブルに狂った銀行と 同和のドンとの 貴重なノンフィクションだった。2022/06/05

shikashika555

47
おすすめされて読んだ。 ニュースの向こうの出来事が生々しく迫ってくる。 以前 許永中の自伝を読んだが 交流が繋がってることにも驚き。 バブル期の銀行と暴力団、同和の関係を、1人のキーマンの聞き取りを通して明らかにしたルポ。 こういうものは視点の据え方でかなり情緒的な印象が変わるものであり、その辺は冷静に読まないといけないなと常々注意はしている。 人間の、ひとつの事に対しての 現れたり引っ込んだりするある種の日和見的な積極性や消極性が不気味。 オバケより何より、生きてる人間とお金が一番怖いとしみじみ。 2021/10/09

i-miya

37
2013.10.27(つづき)森功著。 2013.10.27 (p122) 大蔵大臣だった渡辺美智雄先生と二人連れで新地飲み歩く仲。 (解同関係者)。 小西と政官界パイプ役、松本嘉治(友愛建設代表、友愛は小西の会社)は、初め、ミッチーの秘書になろうとして枠がなく、東力和歌山選出自民党議員の秘書となった。 東は渡辺と密接。 (岡野の話) 東代議士と小西は曽根崎新地の「多幸梅」で、「おれは将来総理大臣になる」大風呂敷、喜ぶ小西。  2013/10/27

i-miya

36
2012.12.23(つづき)森功著。 2012.12.23 バブル期は、アングラ勢力と銀行の取引は、活発化。 それが、以降に消えるわけではなかった。 負の遺産、引き続いていた。 今も残る。 「飛鳥会」による行政がらみの業務上横領事件。 大阪市の運営する駐車場と小西が不正な取引をし、収益をかすめ取った事件。 大阪府警への拍手喝采、そこに抜け落ちていた側面。 他に多くの事件。 駐車場のこと、いかにも矮小化されたもの。 2012/12/23

i-miya

35
2013.09.17(つづき)森功著。 2013.09.16 ◎貸金庫から拳銃。 1983.05.14、朝日新聞、夕刊。 5/14、0940、玉出支店、大阪駅前支店、貸金庫から。 玉出=(黒川昌洋支店長)、短銃12丁。 山口組現役組長、生島久次。 現役組長、無理なはずが、貸金庫、小西の紹介。 岡野が小西を担当する以前の話し。 ◎小西主催、社長就任祝い。 総務担当、尾形充生常務。 支店長、岡田純直。 (写)元静岡中央銀行社長、尾形充生。 尾形はH21.05まで社長→会長。 その就任祝い、小西主催。 2013/09/17

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