内容説明
ライフスタイルをアートで表現する「幸せ」とは何か。
目次
第1章 ライフスタイルが欲しくて、サラリーマンをやめた
第2章 ユニクロも丸ビルもアートビジネスに巻き込んじゃえ
第3章 サザビーズジャパン社長への転職
第4章 サザビーズのアートな仕事術
第5章 アートビジネスにはリスクがつきもの
第6章 これがオークションの表と裏だ
第7章 コレクターは「幸せ」を体現した存在
特別対談 ユニクロとサザビーズをつなぐもの(柳井正×石坂泰章)
著者等紹介
石坂泰章[イシザカヤスアキ]
株式会社サザビーズジャパン代表取締役社長。東京芸術大学非常勤講師。1956年東京都生まれ。幼少期を日、米、独、英で過ごす。’80年成蹊大学法学部卒業。三菱商事勤務を経て、’87年から2005年まで、20世紀美術の画廊を経営。取り扱い分野は、ポルケ、バゼリッツ等のドイツ現代美術中心。個人コレクターのほか、国公立美術館にクールベからリヒターに至るまでの幅広い分野の作品を納める。企業コレクションの企画立案、作品収集も行う。’05年11月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
92
読んでいると「ギャラリーフェイク」という細野不二彦さんの作品を思い返してしまう。画廊商売、オークションビジネス、贋作の取扱い、美術品運搬などのアートビジネスのエピソードがもりだくさんの漫画。ネットカフェにこもって読みだすと2~3日はかかってしまうが(全32巻)、こちらであれば半日ぐらいでOKかと。2015/05/12
巨峰
26
美術オークションの世界的な会社の日本代表が書いた本。いろいろ興味深い。その業界にどういう人が集い、どういう人が働いているかなどなど。オークション会社というものが大体はわかる仕組みになっている。まあ、所詮わたしには縁が遠い世界ではありますがねー2013/07/22
黒まる
15
読書の醍醐味に、自分には絶対に経験できない人生を垣間見ることもひとつあると思う。いまのところ自分とは全く縁がないアートビジネスの世界を非常におもしろく読んだ。新聞でいくらで落札されたとかそれぐらいしかしらなかったが、ひとつ新しい世界を知れて得した気分。医者にアート好きが多いのはたしかにあるある。2014/01/06
葉子
6
アートオークションの最大手サザビーズの日本支社長、石坂泰章さんの著書。画家の小話や、富豪との会話もあってかなり興味深い内容だった。特に最後に出てくるピカソの絵を買った日本の富豪の方。まさに物語に出てくるようなお金持ちだった。本当のお金持ちは、着飾らずに精神的な豊かさを持ってるってのが良くわかる。アートはお金持ちのものって誤解されやすいけど、この本には少ない収入でも自分の好きなアートをコレクションしている夫婦の話も出てくる。私もそんな風に日々の生活に追われることなく精神的な豊かさを持っている人になりたいな。2022/11/17
アルカリオン
5
興味深いビジネスエッセイ。サザビーズで働く人々の経歴・雰囲気や日本・中国・欧米各国のアートに対する関わり方・コレクター気質の違い等の解説が新鮮であり、オークションの一幕を臨場感たっぷりに紹介した箇所もよかった▼本書の評価は読書メーターでもAmazonでも大きく分かれているようであり、その点も興味深かった。私は高く評価したが、単なる自慢話と受け取る人や裏話・内部情報が不足していて羊頭狗肉と感じる人もいるようだ▼著者との相性があるのは小説等だけじゃないよなと改めて思った。2019/10/01
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