伊勢神宮―魅惑の日本建築

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  • サイズ B6判/ページ数 556p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062154925
  • NDC分類 521.81
  • Cコード C0021

目次

まえがき 裸眼の神宮論へ
第1章 雲ガ畑にそびえる千木
第2章 「天地根元宮造」の二百年
第3章 世界のなかの伊勢神宮
第4章 雲南、南洋、ツングース
第5章 黄河か長江か
第6章 弥生の神殿がうかぶまで
第7章 池上曾根の光と影
あとがき 日本的建築様式をめぐって

著者等紹介

井上章一[イノウエショウイチ]
1955年生まれ。京都大学工学部建築学科卒業。同大学院修士課程修了。現在、国際日本文化研究センター勤務。歴史家、評論家。著書に『つくられた桂離宮神話』(サントリー学芸賞)、『南蛮幻想』(芸術選奨文部大臣賞)など多数ある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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takao

2
ふむ2022/06/09

日暮里の首領様

1
大部だが、一気に読めた。古来から連綿と続く日本独自の建築の粋として「想像されている」伊勢神宮。近世・近現代の知性たちは、これを禅宗建築や茶室、果てはモダンデザインに続く、「日本民族の伝統美意識」の根源として「発見」しようともしたし、あるいは雲南や東南アジア、長江や黄河流域に連なる建築様式として考証しようともした。その想像と考証との精神史は、現代建築・考古学の知性たちがいかに弥生時代の建築を伊勢神宮に似せて再現し、われわれに祖国の歴史を「想像」させようとしているか…という生々しい場面にまで続く。2012/11/29

メルセ・ひすい

1
読みにくい。 鮎師 中 郡上八幡で・・ ・社殿を20年ごとに建て替え御神体を御遷しするという営みを、1000年以上も続けている伊勢神宮は、日本の美の象徴なのか-。神宮論の移り変わりを追いかけながら、新たな神宮論を示す。2009/07/07

みそ

0
アプローチの仕方が細かい!!! まえがきの通り伊勢神宮に割く頁数は圧倒的に少ないです。 時代の色眼鏡には仕方がないと思い嘆いていないが、発掘された建築跡の復元で地域住民の願いにより大幅に変えられてしまった可能性がある事には嘆いている印象があった。 2011/05/20

ちーけん

0
伊勢神宮の建築様式「神明造り」こそ、古代の天皇や貴人の宮殿の姿を今に伝える―。そんな日本建築史の常識に挑んだ一冊です。本居宣長以来の学説史を批判的に解説し、日本建築を日本で生まれ日本のみで育ったものと考える現在主流の建築史観の危うさを浮き彫りにします。読んでいると、古代日本史で九州王朝説を唱えた古田武彦氏と著者の姿がダブってきます(笑)。どちらも革新的な学説を提示しつつ、学界から黙殺されたという点で。明治以後、西洋科学の名のもとに、江戸期以来の通説を無批判に継承した日本の学界の根本的幼稚さが興味深いです。2010/08/18

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