帝国の落日〈下巻〉―パックス・ブリタニカ完結篇

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  • サイズ B6判/ページ数 418p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062152488
  • NDC分類 233.06
  • Cコード C0022

出版社内容情報

ついに私欲を捨てて死地に活路を見出した究極の選択
苦難の大英帝国が起死回生にかけた最後の決断とは
小説より面白い歴史ドキュメント

最盛期には世界の陸地と人口の4分の1を支配した大英帝国。しかし、2度の大戦による疲弊と、植民地経営に力を注いだ結果、自動車などの世界市場進出に出遅れる。帝国各地では民族独立運動が激化し、長年抑圧されてきた不満と恨みが一気に噴出した。窮地の帝国が活路を求めた最後の日々を追跡する。

なにしろ73日しかないのだ。ロンドンでは「インド独立法案」が、わずか1週間で成立し、統治権をすべて終結させると同時に、国王と藩王国のあいだで締結されていた協定もすべて廃棄された。マウントバッテンはデスクの上に大きなカレンダーを広げて、ロケット打ち上げのカウントダウンよろしく1日過ぎるごとにしるしを付け、インド在住の英国人たちは熱に浮かされたような決意をもって、みずからの最高権を埋葬する準備に奔走した。――<「第23章 1947年」より>

モリス,J.[モリス、ジャン]
著・文・その他

池 央耿[イケ ヒロアキ]
翻訳

椋田 直子[ムクダ ナオコ]
翻訳

内容説明

最盛期には世界の陸地と人口の4分の1を支配した大英帝国。しかし、2度の大戦による疲弊と、植民地経営に力を注いだ結果、自動車などの世界市場進出に出遅れる。帝国各地では民族独立運動が激化し、長年抑圧されてきた不満と恨みが一気に噴出した。窮地の帝国が活路を求めた最後の日々を追跡する。

目次

第2部 揺らぐ目的 一九一八~一九三九年(つづき)(人好きがして偏りのない未完の支配者たち;英国流儀;技術;芸術形式;個性派;白人女性;冒険者たち)
第3部 喇叭よ、さらば 一九三九~一九六五年(最後の大戦;継ぐ者たちの台頭;一九四七年;最後の奮起;最後の撤退;渚にて;帰還)

著者等紹介

モリス,ジャン[モリス,ジャン][Morris,Jan]
1926年、英国サマセット州に生まれる。英国王立文学会会員で、歴史・紀行作家として著名。第二次世界大戦の軍隊経験を経てジャーナリストとなる。1953年には英国のエベレスト登攀隊に同行してその初登頂を取材、世界に報道した。その後、ヴェネツィア、シドニー、香港などを巡り、数多くの旅行記を著す

池央耿[イケヒロアキ]
1940年、東京生まれ。国際基督教大学卒業。翻訳家

椋田直子[ムクダナオコ]
翻訳家。東京大学文学部大学院修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

115
この下巻では第二部の続きで第二次大戦前の技術、芸術や冒険者たちのエピソードなどが描かれています。第三部では最後の対戦ということで、どちらかというと対独戦よりもアジアでのことがきめ細かに書かれています。インドやシンガポールなどのことです。この著者は比較的好き嫌いが激しいような感じです。三部作の最後のものですが、これだけを読んだのではあまり著者の意図がわかりません。前の二部作もそのうちに読んでみたいと思います。2015/12/27

壮の字

33
【異胎の世紀.6】一九二四年、ウェンブリー大英帝国博覧会。規模こそ女王在位六〇周年記念式典を凌ぐものだったが、帝国の威厳はすでに綻びていた。「パックス・ブリタニカ」の平穏は英国がもたらしたものではなかった。まず平和(均衡)という土壌があり、帝国は易々と国家間の”生態系”を破壊しつづけた。周辺諸国は大英帝国没落を心待ちにしていたのだ。わが国?日本は忠実に模倣しつづけた。結局は、積極的に大英帝国の崩壊に手を貸し、米国支配下の平和への橋渡しの役割を果たしただけだった。なお、三部作ともにアジアとの軋轢は手薄です。2018/11/13

Willie the Wildcat

29
イングラムズ夫妻の『Gentry精神』やBBCの世界的信頼も、スエズ運河やパレスチナ問題に垣間見る「国家としてのご都合主義」で埋もれてしまう現実。現実を如何に咀嚼し、未来を見据えるか。胆力が試される覚悟は必須。一方、英国の齎した民主主義の根底や、技術革新などの恩恵も忘れてはならない。アフリカ視点から本著を手にしたが、『偶然の産物』は言いえて妙。次の”道具”となるのはアメリカか、それとも・・・。歴史からの学びは深い。2015/02/20

Hotspur

3
「技術」「芸術様式」「女性」など、本書第二部は各論に移る。モリスは「帝国主義の散漫な午後の部」の描写の中で、各方面に観察される「帝国」に対する確信の喪失の徴を倦まず指摘する。そして最終幕第三部へ。「当時の英国人は、第二次世界大戦の意味を完全には理解できていなかった。真に凶暴な敵を滅ぼそうとしているつもりだったが、じつは同時に自分たち自身と自分たちの伝統をも滅ぼしていたのだ」。本書はチャーチルの死で終わりを迎える。いささかコーダが長いが、三部作の掉尾で著者も感情を抑えきれない点、やむを得ないか。2021/02/01

       \サッカリ~ン/

3
帝国主義の功罪の功の部分を目にすることは少ないので、そういった点が最も参考になった。マウントバッテン卿の項目で特にそういった記述が見られる。ただ、この長所が帝国主義の賜物か、英国の人々や制度が発端の特徴か、どこまでが欧州人の見識に関わるかはわからない。その辺り、明治以降の半世紀しか経験のない日本とは直感的に理解しづらい感性なのかもしれない。2014/10/21

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