内容説明
自らの意志でなく受洗し苦悩した作家は、いかにして日本人と西洋の「神」の問題をとらえ、受け止めていったのか。
目次
宗教の根本にあるもの
神々と神と
うしろめたき者の祈り―日本人におけるイエス像の変化1
通過儀礼としての死支度―日本人におけるイエス像の変化2
二重生活者として―日本人におけるイエス像の変化3
父の宗教・母の宗教―マリア観音について
形而上的神、宗教的神
キリストの土地
キリストの顔
エルサレム巡礼
切支丹の時代の知識人
吉満先生のこと
内村鑑三と文学
ルオーの中のイエス
フロイス『日本史』第一巻
異邦人の苦悩
ガンジス河とユダの荒野
悪魔についてのノート
カトリック作家の問題
私の文学
現代日本文学に対する私の不満
基督教文学について
私の「イエスの生涯」
みすずのたわごと
ユダと小説
日本とイエスの顔
合わない洋服
キリスト教作家としての立場から