内容説明
単行本未収録の幻の評論「フランス・カトリック文学展望」を所収。評論家として出発した遠藤の現代への予見とは。
目次
フランス・カトリック文学展望―ベルナノスと悪魔
誕生日の夜の回想
文学と想像力
基督教と日本文学
フランソワ・モーリヤック
テレーズの影をおって
芸術交流体について
堀辰雄覚書
サド侯爵の城
クロソウスキイ氏会見記
日本的感性の底にあるもの
永井荷風
大岡昇平論
椎名麟三論
美と信仰に裂かれて
信長と西洋
人間のなかのX
一つの肖像画
グレアム・グリーンをしのぶ
G・グリーンの魔
小説技術についての雑談
弱虫と強者について
アウシュヴィッツ収容所を見て
外国を舞台にした小説の難しさについて
笑いの文学よ、起れ
私に「膝栗毛」
小林秀雄氏の絶筆
人間の心、このテルごときもの
元型について
読みたい短篇、描きたい短篇