内容説明
ダライ・ラマの世界に対する態度、優しさと非暴力と理性的な自己抑制による平和と繁栄の実現をめざす教え。
目次
第1部 ダライ・ラマとは何者か?なぜ彼が「鍵」になるのか?(ダライ・ラマとは何者か?;ダライ・ラマの功績とは何か?;倫理と霊性の革命を求めて)
第2部 中国・チベット問題の解決策(中国とチベットがめざすべき中道とは?―二〇〇八年には、隣国にもっと親切になろう;胡錦涛中国国家主席とダライ・ラマへの提言―胡錦涛主席とダライ・ラマがそれぞれとるべき五つのステップ)
第3部 解放後のチベット再建処方箋(目標に向かって;ベ自治区政府―「将来のチベット政策とチベット憲法の基本的条項へのガイドライン」;自然保護区としてのチベットのとりくみ―環境についてのダライ・ラマの希望;チベット解放は中国とチベット双方にとって環境的・経済的大勝利になる)
著者等紹介
サーマン,ロバート[サーマン,ロバート][Thurman,Robert]
コロンビア大学教授(チベット仏教学)。1941年NY生まれ。ハーバード大学大学院で哲学を学んだのち、1964年にインドに渡り、ダライ・ラマの側近、ゲシェ・ワンギャルの紹介によりゲールク派で修行、欧米人で初めて得度を受ける。帰国後は、大学での研究に復帰、1972年にインド哲学の博士号取得。チベット語文献の英訳、チベット仏教に関する著書多数。また、自らの半生とチベット仏教をつづった『Inner Revolution』は1998年にベストセラーとなった。氏の活動は学界にとどまらず、チベットの窮状とその文化の維持を広くうったえるために、1987年に俳優のリチャード・ギア(チベット仏教の信者)らと共にNYに「チベットハウス」を設立し、講演や展覧会など、活発に活動を展開。米誌『タイム』の「アメリカで最も影響力のある二十五人」の一人にも選ばれるなど、その活動は世界各国から注目を集めている
鷲尾翠[ワシオミドリ]
翻訳家。シカゴ大学大学院修士(MA)課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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