内容説明
著者自身のセレクトによる、切なくもどこか暖かい13の短編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kaoriction
26
不思議な感覚、余韻の残る13の自選短編集。色々なタイプの短編で飽きない。さらに森ワールドに魅了されてしまった。読み終えるのがもったいなくて毎日1話ずつ!と決めて読む。が、読み出したら止まらず暴走して2〜3話読んだ日もあった。好みなのは「小鳥の恩返し」、横浜メリーさんを彷彿とさせる「赤いドレスのメアリィ」、若尾先生が気になる「卒業文集」、モビカ氏のお姉さんの名前、私も知りたい!「心の法則」、長編篇も読みたい「キシマ先生の静かな生活」、怪しげな雰囲気最高!「河童」。そして、なぜか泣けた表題作。充実の短編集だ。2021/03/08
烟々羅
18
森氏の作品を「ミステリとしては内輪ネタが多くなりすぎた」と積極的には読まなくなったのが「四季・夏」(2003年)から。買った雑誌でZOK シリーズが掲載されていたのをついでに読む程度となっていた。 半年ほど前「少し変わった子あります」をみつけ、ミステリでもSF趣味でもない森博嗣を見直した。 この自選短編集でいえば「レタス・フライ」収録の2篇以外、11篇は私にとって「ミステリの森博嗣」の短編集からの再読となる。 (続く)2012/05/12
Kaede
5
森博嗣の自薦短編集。ラストではっとさせられるようなミステリーが多い印象。独特な台詞回しや表現が散りばめられているのが良かった。特に「虚空の黙祷者」「小鳥の恩返し」「赤いドレスのメアリィ」「探偵の孤影」が好き。2017/09/24
さくらもち
5
森作品二作目。全て、振り返って確かめたくなるような静かな謎が残る短編集。最初の「虚空の黙禱者」から最後の表題作「僕は秋子に借りがある」まで一気読み。2016/04/25
クローカ
5
小説。音楽で言うところのベスト・アルバムみたいでこういう企画は好きです。収録作はすべて読んでいるのですが、けっこう前なので忘れているものもあり新鮮な気持ちで楽しめました。気の利いたミステリから幻想小説のようなものまで、森博嗣という作家の魅力が詰まった良い短篇集だと思いました(自選集だから当たり前ではあるのだけど)。個人的な話ですが、自分の読書ないし創作に於いて、いかに氏の影響を受けたか、という部分も再確認できて良かったです。面白かった。2012/01/04
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