内容説明
行動から人身事故事例まで半世紀の研究成果を集大成。
目次
序章 ヒグマとは
第1章 身体
第2章 繁殖・成長・寿命
第3章 行動と習性
第4章 食性
第5章 札幌圏の自然環境とヒグマ
第6章 ヒグマによる人身事故
第7章 人との共存を目指して
第8章 アイヌ民族とヒグマ
著者等紹介
門崎允昭[カドサキマサアキ]
1938年10月22日北海道帯広市生まれ。帯広畜産大学大学院修士課程(獣医学)修了。農学博士(北海道大学)、獣医学修士。北海道野生動物研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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くらーく
2
第6章はねえ。ホラーですよ。まあ、盛っていますけど。自分が生まれ育ったところには、ほぼヒグマの捕獲記録はありませんでした。ただ、今年は目撃情報があるようです。それだけ、過疎が進んだのか、ヒグマが増えたのか。 今では、食料として人がヒグマの被害に遭うことはほぼ無いようですが、山菜取り等で、山に入るときは、鳴り物と鉈が必携だそうです。そうですね、熊さんのところにお邪魔するのですからねえ。2020/08/29
時雨
1
2020年4月初版。/ヒグマ研究に50年を捧げ、実地調査の経験も豊富な著者がヒグマの生態を詳説する。クマ類の起源に始まって身体機能、生命のサイクル、行動パターンと習性、食性と食害の記録、過去の人身事故と共生のための対策と網羅的に取り上げており、大全のタイトルにふさわしい。一般人が襲われた場合の対策として、著者のように「ヒグマは全身に痛覚があり危害を恐れるから武器で積極的に反撃して退却させるべきだ」と説得的に主張できる人間はそうそういないだろう。幸いヒグマには縁遠い生活だが、現在まさに参照されるべき知見だ。2023/11/04
katashin86
0
北海道は網走の書店にて購入。ヒグマの生態・人間とのかかわりまで、50年間ヒグマを研究してきた著者の知見が詰まった一冊。人が減ることでヒグマとの接触が増える農村部、逆に宅地開発でヒグマとの接触が増える都市部、どちらにおいても何とかヒトとヒグマが共存する方法が見つかれば、と思う。2024/07/24
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- 和書
- 人生を盗む男