人とロボットの秘密

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  • サイズ B6判/ページ数 190p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062147866
  • NDC分類 548.3
  • Cコード C0095

内容説明

今まで誰も知らなかった「人」が見えてきた。ロボット工学は、未来の夢を追いかけるロマンティックな分野ではない。それは「人間をテクノロジーでつくり出す」という究極の目標のもと、身体や意識の工学モデルを構築するという、他分野とはまったく異なるアプローチで人間を理解するライブな学問なのだ。その知識は、我々の常識をゆさぶり、新しい人間観を突きつける。

目次

まえがき 自分と同じものをつくりたい業
第1章 哲学の子と科学の子 「アトムを実現する方法はひとつしかない」―松原仁・公立はこだて未来大学教授が語る未来
第2章 人間は肉体を解放するのがはやすぎた 「知能は主観的な現象である」―石黒浩・大阪大学教授のアンドロイドサイエンス
第3章 記号論理では、思考を再現できない 「芸術理論をロボットに適用する」―デジタルヒューマン研究センター・中田亨博士の試み
第4章 意識を、機械で実現するモデル 「触覚から脳のモデルへ」―前野隆司・慶應義塾大学教授の受動意識仮説
第5章 知能化から生命化へ 「システム生命」―吉田和夫・慶應義塾大学教授の設計論
第6章 無限への挑戦、人間のすべてを定量化する 「情動の方程式」―高西淳夫・早稲田大学教授の道
最終章 ロボットが見せる未来 「人とロボットに区別の意味がなくなる」―人間とテクノロジーの豊かな未来へ
追補 日本人とからくりそしてあとがき

著者等紹介

堀田純司[ホッタジュンジ]
ノンフィクションライター。1969年、大阪府大阪市生まれ。桃山学院高等学校を中退後、大検を経て上智大学文学部ドイツ文学科卒業。在学中よりフリーとして働き始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たー

4
表紙から受ける印象とは違い(?)ロボット研究についてまじめに考察している。アンドロイドサイエンスは脳科学や心理学なども包含した人間を知るための試み。2009/07/25

Matsui Kazuhiro

3
いろんな人が章持ちで構成されてて、全体的に面白い. 人間の身体性の脆さが人間の内面性に影響してるって意見は自分にとっては刺激的な表現だった #752013/06/13

gushwell

3
心を持ったロボットが完成する未来を想像するのは楽しいです。表紙から受ける印象とは違い、ものすごくまじめな本です。2009/03/01

ハゲ

2
表紙はコミック「虚数霊」などを描かれたむらかわみちおさんのイラストですが、中身はガッツリ文章です。どの学問もやっぱり最終的には哲学に集結されていくようです。個人的には追補の『日本人とからくり』の話が好き。これ系の本を2~3冊読む予定。後今年はROBO-ONEを見に行こうと思います。2013/07/31

ヘムレンしば

2
リアルに動くロボット、表情豊かに喋るロボット。映像で見て「凄い!」と 思うと同時に「何の役に立つの?」と思った人が多くいると思う。ロボット工学とは、そもそも「何かの役に立つ道具」を作る学問では無く「テクノロジーで人を作り出す」のを目標として「人を理解する」学問だそうです。ロボット工学研究者が何を考え、何を夢としているか?が語られています。技術的な話のみならず、医学、大脳生理学、心理学、哲学と幅広い分野の事が 語られますが、小難しい内容ではありません。多くの若い人に読んで欲しい本です。2012/06/07

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