内容説明
今まで誰も知らなかった「人」が見えてきた。ロボット工学は、未来の夢を追いかけるロマンティックな分野ではない。それは「人間をテクノロジーでつくり出す」という究極の目標のもと、身体や意識の工学モデルを構築するという、他分野とはまったく異なるアプローチで人間を理解するライブな学問なのだ。その知識は、我々の常識をゆさぶり、新しい人間観を突きつける。
目次
まえがき 自分と同じものをつくりたい業
第1章 哲学の子と科学の子 「アトムを実現する方法はひとつしかない」―松原仁・公立はこだて未来大学教授が語る未来
第2章 人間は肉体を解放するのがはやすぎた 「知能は主観的な現象である」―石黒浩・大阪大学教授のアンドロイドサイエンス
第3章 記号論理では、思考を再現できない 「芸術理論をロボットに適用する」―デジタルヒューマン研究センター・中田亨博士の試み
第4章 意識を、機械で実現するモデル 「触覚から脳のモデルへ」―前野隆司・慶應義塾大学教授の受動意識仮説
第5章 知能化から生命化へ 「システム生命」―吉田和夫・慶應義塾大学教授の設計論
第6章 無限への挑戦、人間のすべてを定量化する 「情動の方程式」―高西淳夫・早稲田大学教授の道
最終章 ロボットが見せる未来 「人とロボットに区別の意味がなくなる」―人間とテクノロジーの豊かな未来へ
追補 日本人とからくりそしてあとがき
著者等紹介
堀田純司[ホッタジュンジ]
ノンフィクションライター。1969年、大阪府大阪市生まれ。桃山学院高等学校を中退後、大検を経て上智大学文学部ドイツ文学科卒業。在学中よりフリーとして働き始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たー
Matsui Kazuhiro
gushwell
ハゲ
ヘムレンしば