内容説明
妻に内緒で兄の彼女と旅に出た。現代文学、期待の新鋭が描き出す「自転からはぐれたみたいな」孤独―。第１３８回芥川賞候補作。
著者等紹介
中山智幸［ナカヤマトモユキ］
１９７５年鹿児島県生まれ。西南学院大学文学部卒業。２００５年「さりぎわの歩き方」で第１０１回文學界新人賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ミーコ
22
中山さん３冊めですが、今回は私には合わなかった感じです。ちょっと中途半端な印象で終わってしまいました。2021/09/20
きのこ
4
兄の元恋人と旅に出る話なんだけど、ちょっと中途半端で残念。 いくならもっとがむしゃらにいってほしかった。 お兄ちゃんの哲学は好きだけど。 「木曜日に産まれた」は、妻が流産してしまった男のお話。 何が原因だったんだろう、どうして僕たちの子供は生まれなかったんだろう。 流産するのは女性ということもあって、女性目線の話は多いけど、 男性目線っていうのが新鮮に感じました。 ぽっかりあいてしまった空間には、何が入るんだろう。 漠然とした虚無感がすごくリアル。 どちらの作品も「何か」にはたどり着けない。2010/01/14
史
3
兄弟とその恋人との交錯の一本目。夫とは何かと言う二本目。純文学。2021/12/27
yojohon
3
作家さんから直プレゼント！本人を知っているだけに、主人公が中山さんに思えてきてしまった。感覚の表現がいいなと思ったところがいくつかあったので、再読して留めたい（初読では細かなとこは深追いしないのだ）。ストーリーは起承転結の承〜転あたりを切り取ったような。途中で夢が醒めてしまったような、そんな終わり方なんだけど、モヤモヤはしない。色でいうと白に近いグレイ。と、作家さんに今度感想言ってみよう。2011/12/25
ariel
2
せつない。 そばにいるだけが愛じゃないのかなぁ。遠いところからじゃ聞こえないじゃない。 なのになんでもう忘れられないくらい頭の中にメロディ響くんだろう。 もう一つのお話『木曜日に産まれた』も誕生日テーマのお話。 男の人は繊細なんだ。 大切な存在を想う時、孤独ではない。2016/02/12
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