ファースト・ジャパニーズ ジョン万次郎

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ファースト・ジャパニーズ ジョン万次郎

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  • サイズ B6判/ページ数 211p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062141772
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

日米交流の原点は、これほどまでに愛と信頼に溢れていたとは。 危急存亡の秋(とき)、人はどこまで信義をまっとうできるのか。 真実だけがもつ、歴史と人間の素晴らしさ、思わず目頭が熱くなるほどの感動が押し寄せる。

時は幕末。天候の偶然により土佐から流され、アメリカの捕鯨船に助けられた少年万次郎。日本を離れ、民主主義の勃興する当時のアメリカで教育をうけた彼は、命を懸けて鎖国体制にあった祖国への帰還を志す。日本国という概念のいまだ確立していない幕藩体制において、初めて「日本人」として、さらに唯一グローバル・スタンダードを体得した者として幕末維新を生き、母国のために己のすべてを尽くした男の真実は、現代に生きる我々の、心強い道標となる。

内容説明

時は幕末。天候の偶然により土佐から流され、アメリカの捕鯨船に助けられた少年万次郎。日本を離れ、民主主義の勃興する当時のアメリカで教育をうけた彼は、命を懸けて鎖国体制にあった祖国への帰還を志す。日本国という概念のいまだ確立していない幕藩体制において、初めて「日本人」として、さらに唯一グローバル・スタンダードを体得した者として幕末維新を生き、母国のために己のすべてを尽くした男の真実は、現代に生きる我々の、心強い道標となる。

著者等紹介

中濱武彦[ナカハマタケヒコ]
1940(昭和15)年4月、ジョン万次郎こと中濱万次郎の三男・慶三郎の孫として兵庫県西宮市に生まれる。3歳時、父親の病気療養のため鎌倉へ移り、神奈川県立鎌倉高校卒業後、東京ガス株式会社に奉職。在職中「東京ガス応援歌」を作詞。神奈川県大磯在住。ジョン万次郎の曾孫として、曾祖父について精緻に史料にあたるとともに、多くの関係者に直接取材を重ね、世界40ヵ国以上を訪れて「旅のエッセイ」を発表している。全国各地より講演の依頼、イベントの招聘をうけ活躍中。平成11年5月、浦賀で開催された「咸臨丸フェスティバル」では、復元された咸臨丸の祝賀式に列席。ホイットフィールド家と中濱家との交流は五代目の時代となっている。また万次郎の第二の故郷ともいうべきフェアヘーブンでは、住民主催による「ジョン・マン祭り」が毎年10月に開催される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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meri

4
万次郎をはじめて知ったのは数年前の大河ドラマでのこと。彼のことを鴎外や漱石のような旧帝大卒のインテリとしか思っていなかった私には衝撃の内容だった。バイリンガルとしての万次郎が帰国後も日本語を使えていたことには少し疑いを持ったが、果敢に困難に立ち向かう彼の志に胸が熱くなる。文体も平易なので場面を想像しながら楽しく読むことが出来た。2013/11/24

acesmile@灯れ松明の火

4
ジョン万次郎の曾孫が著者。万次郎の子孫からみた歴史。子孫ならではの思いが綴られている。それゆえやはり偏った見方というか、すべてが万次郎はすごい人、立派な人という観点から描かれている。私が違和感を覚えたのは、幕末の役人が万次郎をスパイと疑っていた事に異論を唱えていたこと。当時の日本としてみれば当然の事だし、それをまず疑わないといけないでしょ。もし本当に万次郎がスパイだとしたら、そんなことを疑いもしないなんて能天気すぎるよ。でも良い本ですよ。好きな本です。あとがきの家系図もすごかった。2010/10/27

のぞきねこ

2
ジョン万次郎の曾孫、中濱武彦さんか書いた本。知りたかった帰国後の話が詳しく書いてあり、興味深かった。万次郎なら捕鯨業がそう長く続かないと予測していると思ったが、帰国後もやろうとしていたのは以外だった。2023/03/17

晴天

1
ジョン万次郎の曾孫が、万次郎の生まれから遭難、米捕鯨船による救出、アメリカでの暮らし、帰国、日本での活躍、そしてあまり描かれることの少ない晩年までを描いた伝記。語学が出来、アメリカで高等船員教育を受けたというから頭脳派をイメージしがちだが、子供の頃から乱暴者でそれゆえ悪評の届かぬ遠方で漁師になったこと、米船員時代は荒っぽい船乗りの世界でタフネスで信用を得たこと、無頼漢の蔓延るゴールドラッシュの中で生き抜き金を手にしたことなど、基本的に益荒男であることが窺えた。2017/03/22

ゆーご

1
万次郎の小説を読んで気になり図書館で借りた本です。万次郎が危険を冒してまで日本に帰国した理由の推察等を感情論に走らずその当時の実情を踏まえたうえで書かれていた点は印象的でとてもよかった。万次郎が日米を結ぶきっかけをつくり、また幕末の鎖国政策を終わらせ、また国を動かしていく人材に教育を通して大きな影響を与えたと考えるとその功績は計り知れない。ひとりの漁師が漂流し遭難したことが後に日本にとって大きな出来事となったのはひとえに万次郎の漂流後の行動の賜物であると考えさせてくれる一冊でした(*´∀`*)2013/01/11

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