内容説明
ロス暴動からわずか2年後の1994年。カリフォルニア州ロングビーチの公立高校に、若く経験はないが、情熱に満ちた国語教師エリンが赴任してきた。犯罪、人種間対立、暴力、貧困で荒廃し、絶望しか知らない生徒たちの声なき悲鳴に全身全霊でこたえ、日記に「自分の気持ち」を書くことを辛抱強く教えるエリン。やがて彼らに希望という新しい世界の扉が開く―。書くことで心を開き、絆を深めた高校の4年間を描く感動のノンフィクション。
目次
高校一年前期 新任教師(1994年秋)
高校一年後期 試練(1995年春)
高校二年前期 変化(1995年秋)
高校二年後期 気づき(1996年春)
高校三年前期 突破口(1996年秋)
高校三年後期 絆(1997年春)
高校四年前期 希望(1997年秋)
高校四年後期 旅立ち(1998年春)
著者等紹介
グルーウェル,エリン[グルーウェル,エリン][Gruwell,Erin]
カリフォルニア大学アーバイン校を卒業後、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校で修士号と教員免許を取得。1年間の教育実習をおこなったウィルソン高校で、1994年から新任教師として国語を担当。アフリカ系、ヒスパニック、アジア系などさまざまな人種が集まった「教育困難クラス」の生徒たちの心にある根強い人種偏見に驚愕し、憤り、“寛容の教育”を実践。周囲からは「1カ月ももたない」とささやかれたものの、生徒たちの卒業までに次々と奇跡を起こし、社会に大きなインパクトを与えた
田中奈津子[タナカナツコ]
東京生まれ。東京外国語大学英米語学科卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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