内容説明
クレヨン王国シリーズを書き続けて四十数年の著者が、これまでの物語のタイトルをテーマに、創作と自身の人生について記した三十六編のエッセイ。
目次
十二か月
パトロール隊長
花ウサギ
いちご村
白いなぎさ
七つの森
なみだ物語
月のたまご
およめさん
まほうの夏〔ほか〕
著者等紹介
福永令三[フクナガレイゾウ]
1928年名古屋市に生まれる。早稲田大学文学部国文科卒業後、作家活動にはいる。1946年熱海市に転居。1956年『赤い鴉』で第9回オール讀物新人杯受賞。1963年『赤馬物語』でモービル児童文学賞受賞。1964年『クレヨン王国の十二か月』で第5回講談社児童文学新人賞受賞。1968年~1991年自然に親しむ心をもった児童を育てる目的で学習塾をひらく。2004年日本児童文芸家協会より文化功労賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こじまる
6
小学生の頃大好きだったクレヨン王国シリーズ。好きだったという気持ち以外は、内容についての記憶はほとんどない。そんなクレヨン王国を書いた福永令三さんという人は、自然を愛し文章を愛し日本を愛する人であったことが伝わってきた。2017/08/31
神楽あき
3
図書館で見つけて懐かしくて読んでみました。クレヨン王国シリーズは小学生のとき好きだったなあ。日本の四季折々の様子や行事が文章に織り込まれていたのを思い出しました。これはウラ話のエッセイですが言葉を大切にされる方の本と子ども時代に出会えたことに感謝。2013/04/17
mabel
3
クレヨン王国36作品にまつわる裏話を綴ったエッセイ。このシリーズ、大好きだったなぁ。。毎年春になって戸外に色が増えていく季節になると、読み返したくなる。福永さんの逝去が残念でなりません。2013/03/11
ゆず
3
私の小学生時代を彩ってくれた「クレヨン王国」、その背景を知れる一冊。小学生の頃はお話にしか興味がなくて、著者である福永さんに思いをはせたことはなかった。『十二カ月』『花ウサギ』『七つの森』『月のたまご』『茶色の学校』…ぱっと浮かぶだけでも、お気に入りがいっぱい。私の人生に、なくてはならなかった作品。2010/04/28
コンチ
3
久しぶりの福永さんの語り方がとても懐かしい。戦時中・戦後の時代を生きてこられた方なんだなぁ、と実感した。小・中学生の頃に読んで、ストーリーを忘れてしまった巻も多いし、月のたまごなんかは特にテーマが難しくて理解しきれていなかったと思うので、また読み返したい。私のお気に入りは『パトロール隊長』『白いなぎさ』『七つの森』『春の小川』『黒の銀行』『幽霊村』『花の旅』・・・。挙げてみると沢山あるものだなぁ。私の大切な原点、クレヨン王国です。2010/01/06