出版社内容情報
戦中の昭和を舞台に、時代の荒波に揉まれながらも凛として生きる女流俳人たちの姿を、色鮮やかに描き出す。魅惑の句会小説。
直木賞候補作『俳風三麗花』に続く傑作長篇
戦中の昭和を舞台に、時代の荒波に揉まれながらも凛として生きる女流俳人たちの姿を、色鮮やかに描き出す。魅惑の句会小説。
内容説明
昭和10年春、女子医専を卒業した壽子は、満州・大連へ赴任する。帝大の科学者と祝言をあげたちゑ。六代目尾上菊五郎の妾となった芸者の松太郎。不穏な世相を背景に、三麗花はそれぞれの道を歩みだす。やがて訪れた再会の日、満洲国皇帝の御前で彼女たちが詠んだ秀句とは―。句会小説の洒脱にして芳醇な味わい。
著者等紹介
三田完[ミタカン]
昭和31(1956)年、埼玉県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、テレビディレクター・プロデューサーとして活躍。平成12(2000)年に「櫻川イワンの恋」で第80回オール讀物新人賞を受賞しデビュー。19年には『俳風三麗花』が第137回直木賞の候補作となる。句作も手掛け、現代俳句協会会員、俳誌「水明」同人(俳名は長谷川知水)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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