文春文庫<br> 草の花―俳風三麗花

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文春文庫
草の花―俳風三麗花

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167900731
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

戦中の昭和を舞台に、時代の荒波に揉まれながらも凛として生きる女流俳人たちの姿を、色鮮やかに描き出す。魅惑の句会小説。

直木賞候補作『俳風三麗花』に続く傑作長篇

戦中の昭和を舞台に、時代の荒波に揉まれながらも凛として生きる女流俳人たちの姿を、色鮮やかに描き出す。魅惑の句会小説。

内容説明

昭和10年春、女子医専を卒業した壽子は、満州・大連へ赴任する。帝大の科学者と祝言をあげたちゑ。六代目尾上菊五郎の妾となった芸者の松太郎。不穏な世相を背景に、三麗花はそれぞれの道を歩みだす。やがて訪れた再会の日、満洲国皇帝の御前で彼女たちが詠んだ秀句とは―。句会小説の洒脱にして芳醇な味わい。

著者等紹介

三田完[ミタカン]
昭和31(1956)年、埼玉県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、テレビディレクター・プロデューサーとして活躍。平成12(2000)年に「櫻川イワンの恋」で第80回オール讀物新人賞を受賞しデビュー。19年には『俳風三麗花』が第137回直木賞の候補作となる。句作も手掛け、現代俳句協会会員、俳誌「水明」同人(俳名は長谷川知水)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

to boy

13
あまり期待していなかったのだが(なぜ買ったんだ)・・・素敵な小説でした。雰囲気、文章、内容ともにすばらしいです。昭和10年から22年までの市井の様子が手に取るように描かれています。満州の様子やら女性の社会的立場などが生き生きと描かれていて主人公の籌子さんをめぐる人たちの姿が目に浮かぶようです。前刊があるようなので是非とも読んでみたいです。2014/05/22

真竹

4
俳句を通じた友情で繋がる三人の女性、それぞれの生きざまを描いた作品。戦前から戦後までを生きる彼女たちが、折々に作る句が印象的です。選び抜かれた言葉の持つ力を、最も感じられるのが俳句だと思います。俳句の良さをもっと味わえる大人になりたいわ。2014/05/23

mt

2
前作の「俳風三麗花」を読んで、久しぶりに綺麗な日本語で綴られた小説を見つけたと一人ほくそ笑んだ。俳風三麗花は句会を中心に時がゆっくり流れる「静」に対し、今回は激動の日本と満州が舞台になる。前作が好みだが、どちらも三田完の文章を堪能した。感想の登録が3人とはちょっと寂しい。2015/04/11

もも

2
民草の花こそが、ひとびとの生きる中でのかけがえのないうつくしいもの。 素晴らしい小説でした。2014/05/09

のりべぇ

1
三田完作、初。 昭和10年から22年の話だが、戦争の真っ只中を飛ばすワザが凄い。 有名人も多数出ております。 甘粕の扱いがかなり良いなぁ(個人的には安彦良和の虹色のトロツキーでのキャラが好きだが…) 川島芳子がよく出てくる小説は初めてでした。 この方、イメージと写真の感じが全く違う人なんだよな。2016/11/03

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