内容説明
くる日もくる日も、ときとしては夢の中までも、天皇陛下と国に忠誠を誓い全力投球で青春を捧げて生きてきた―。けっして風化させてはならない、あの日々のこと。六十余年のときをくぐり、今、封印を解いた戦時下に綴られた日記。
目次
プロローグ ニューヨーク、突然の闇
第1章 穏やかな日々
第2章 国家総動員体制下の暮らし
第3章 太平洋戦争勃発、銃後の護り
第4章 神国に生まれた子どもたち
第5章 日本が負けた日
エピローグ ニューヨーク、平和への祈り
著者等紹介
川島敦子[カワシマアツコ]
1929年、長野市に生まれる。名古屋市に移り、八歳で日中戦争、十二歳で太平洋戦争が始まる。1945年、疎開先で岩手県立盛岡高等女学校を卒業。終戦後名古屋市に戻り、朝日文化センターなどで英会話を教える。四十七歳で夫の転勤に伴い渡米。五十八歳でコロンビア大学大学院で西洋美術史の修士号取得。ニューヨーク市立大学の日本語講師となる。2000年、同大学に「日本文化講座」「日本語日本文学部」を創設。2003年、ニューヨーク市教育委員会よりテニュアー(終身雇用権)を授与され、今も多忙な教師生活を送る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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