内容説明
名文を「なぞり書く」本!福沢諭吉の、夏目漱石の、宮沢賢治の、あの一節を「声に出して」懐かしみ「なぞり書きして」覚え、子供や孫たちに伝えたい国語教科書に載った日本の名作。
目次
夏目漱石『草枕』―山路を登りながら、こう考えた。
川端康成『伊豆の踊子』―道がつづら折になって、いよいよ
芥川龍之介『杜子春』―ある日の日暮れです。唐の都
太宰治『走れメロス』―メロスは激怒した。必ず、かの
菊池寛『形』―摂津半国の主であった松山新介の
森鴎外『高瀬舟』―いつの頃であったか。多分江戸で
幸田露伴『五重塔』―紺とはいへど汗に褪め風に化りて
島崎藤村『夜明け前』―木曾路はすべて山の中である。
有島武郎『生まれいづる悩み』―私が君に始めて会ったのは、私が
志賀直哉『城の崎にて』―山手線の電車に跳飛ばされて怪我をした。〔ほか〕
著者等紹介
甲斐睦朗[カイムツロウ]
京都橘大学文学部教授・国立国語研究所名誉所員。兵庫県立高校教諭(1961年)。愛知教育大学講師(1973年)。愛知教育大学助教授(1974年)。愛知教育大学教授(1980年)。国立国語研究所言語教育研究部長(1990年)。国立国語研究所日本語教育センター長(1991年)。国立国語研究所長・独立行政法人国立国語研究所長(1998~2005年)。専門は日本語学・国語教育。委員等に、文化審議会国語分科会委員・中央教育審議会教育課程部会国語専門部会委員・光村図書教科書編集委員(小学校、中学校)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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