内容説明
その女、要注意―。関わった男たちは皆、苦痛に悦びを感じながら堕ちていく。人気作家がエンタテインメント魂全開で送る、衝撃の官能ハードボイルド決定版。
著者等紹介
北方謙三［キタカタケンゾウ］
１９４７年佐賀県生まれ。中央大学法学部卒。８１年『弔鐘はるかなり』でハードボイルド小説に新境地を開く。８３年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、８５年『渇きの街』で日本推理作家協会賞、９１年『破軍の星』で柴田錬三郎賞を受賞。２００４年『楊家将』（ＰＨＰ研究所）で吉川英治文学賞に、０５年には『水滸伝』（集英社）で司馬遼太郎賞に輝いた（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Sato
10
いわゆるあげマンの女性に魅せられ、体が交わると堕ちていく男たち。最後は主人公が・・・タイトルから想像していなかった展開。うーん2016/07/18
権蔵
2
男には、こんな女性に出会い狂ってみたい願望がある。平凡と狂気…その狭間を揺れ動く男心を読書で満足させて頂きました。2016/09/22
kotakota
2
魔性？の女聖子と、彼女に翻弄される男達のお話。聖子の商才も弁護士風間の辣腕ぶりもすごい。結局風間も堕ちていくのかと思ったけど、最後には救われたのかな。装丁に惹かれたが、単行本は文庫本と違って裏表紙にあらすじが書いてないから、冒険だな。2016/07/15
ジョイフル
1
旅行がテーマの小説かと思ったら違っていた。 主人公はちょっと自分に満足していない感じの中年の弁護士。 重機の社長、映画監督、料理人、宗教関係など、不思議なヒロインとかかわった男たちが変化していく様子の先の展開がすごく気になった。 一冊の中で結構年月が進んでいてそれぞれの企業なんかが変化していくのも面白かった。 2017/12/23
小まる
1
単純に旅にかかわるハードボイルドかと思ってました。謎の魅力と商才を併せ持った女とその魅力に取り込まれた男の末路の物語。アリ地獄のようにぬけ出せない深み…2016/01/17
