内容説明
「決まっているじゃない、私たちはいつまでも友達よ」女性の暗部を克明に描く。
著者等紹介
真梨幸子[マリユキコ]
宮崎県生まれ。第32回メフィスト賞受賞作『孤虫症』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
67
高層マンションで独身の女性二人が殺された。フリーライターの楢本野江は事件の真相を追うべく独自の取材を重ねますが・・。ようやく掴んだと思った真相が最終章で何が何だかよく分からなくなりました。スッキリとした読了感からは程遠く、モヤモヤ、ドロドロとした読了感。続編もあるそうですが、続編もそんな感じなのでしょうか。「更年期少女」とはまた違った痛々しいお話でした。真梨さんの小説はこれで2冊目ですが、“女”のイヤ~なところを描くのが上手いですねぇ。見た目に惑わされてはダメだと実感させられました。★★★★2012/06/13
ゆみねこ
58
タワーマンションで起こった連続殺人事件。一見無関係に見えた二人の死と、その真相を追う女性ルポライター。女同士は実際全部がこの作品の登場人物のような考え方や感じ方をしているわけじゃないけれど、真梨さんらしいドロドロした、何とも言えない読後感を味わいました。2014/10/07
えむ
36
読後感が良くない。読み始めた時からやめようかとも思った。あばかれていく日常、ないものねだりの女、嫌な意味での負けず嫌いの女、中絶して強請る女等々嫌な女の集合でした。柚木麻子さんの「嘆きの美女」をふと思い出しました。正反対だな。3532013/10/31
らむちん
34
読めば読むほどに「女ともだち」というタイトルにそぐわないと思っていたら、そういうことでしたか。読み終わった感想は正直、気持ち悪い・・・そこが、真梨さんで、癖になるんだろうけど。野江の小さな切り札って、友達への裏切りじゃないの?友達でもないってことなのかな?何だか嫌だー( ̄◇ ̄;)2015/09/26
うどん
28
タイトルとは関係のないような内容で不思議に思いながら読んでたら最後の最後で…。でした。真梨さんらしい作品。2014/10/09