出版社内容情報
30代。OL。文句ある?
さ、いっちょ真面目に働きますか。
キュートで強い、肚(はら)の据わったキャリアガールたちの働きっぷりをご覧あれ。
<こんなお心あたりのある方に、よく効きます。>
●職場でナメられてる、と感じた
●親に結婚を急かされた
●若い後輩の肌つやに見とれた
●仕事で思わずたんかをきった
●ひとめぼれをした
●子どもの寝顔を見て、頑張ろうと思った
きっとみんな焦ってるし、人生の半分はブルーだよ。既婚でも、独身でも、子供がいてもいなくても。
奥田 英朗[オクダ ヒデオ]
著・文・その他
内容説明
さ、いっちょ真面目に働きますか。キュートで強い、肚の据わったキャリアガールたちの働きっぷりをご覧あれ。爽快オフィス小説。
著者等紹介
奥田英朗[オクダヒデオ]
1959年、岐阜市生まれ。97年『ウランバーナの森』で小説デビュー。02年『邪魔』で第四回大薮春彦賞、04年『空中ブランコ』で第百三十一回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
koba
135
★★★☆☆2015/04/20
再び読書
135
それぞれ女性の目線で物語が進んでいるように感じる。まるで女性が書いているような錯覚すら感じる。奥田氏はまだ色々な引き出しを持っているように感じる。それでいて話として面白く読み進めていくことが出来る。伊良部先生から入りましたが、今後も他の作品で新たな世界を見せてくれそうなので、期待しています。2013/02/13
takaC
125
さくさく読めて面白い。女性版『マドンナ』ですね。男性の奥田氏がどうして仔細に書けるのかは謎だけど。2010/11/28
文庫フリーク@灯れ松明の火
121
アラサーなんて通り過ぎて久しいけれど、その昔、見も知らぬ他人から「おじさん」と呼ばれた日は結構ショックでした。標題作「ガール」主人公は32歳。今の私の年齢からすれば、おしゃれも恋も、さまざまなお楽しみもこれからだ、と思えるけれど。そう、女の子は楽しまなくっちゃ。おっさんも、ね。一番印象的だったのは「ヒロくん」コイン・トスでの気迫こもった聖子の啖呵。こんな部下には切れて当然。けれどこれをヒステリーと捉えるのは違うでしょう、男前ですとも。複雑な女性の心を、どうやってリサーチしているのでしょう奥田さん。→続く2012/05/27
まじぇすた
115
カッコイイ、しかし、色々悩めるヒロインが奮闘する5つの物語のどれもが良い!「東京物語」の本もそうだったけど、この作者の文章はシンプルなのにエネルギーに溢れているから読んでて楽しい(「念力を送る」という表現がよく使われるが、自分も思う所は多々あるのでくどいとは感じなかった)。ヒロインの敵役とも言える人物たちも、完全悪役でなくていい感じに終わらせてくれるのが、良い意味での日本の風習的価値観で好き。機会があれば彼/彼女らの視点からヒロインたちを見た物語を群像劇風に話を噛み合わせて欲しいくらい気に入りました。2014/02/12