ミルトンのアベーリャ

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  • サイズ B6判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062132398
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

貧しい日系ブラジル人移民の子・ミルトン。学校で執拗ないじめを受ける幸太郎と英世。少年たちの閉ざされた心を解放するもの、それは音楽だけだった。やがてミルトンと幸太郎は、自分たちの音楽を作りはじめる。ミルトンの意識が頂点をむかえたとき、二人は究極の音楽『アベーリャ』を編み出す。アベーリャ=ミツバチと名づけられたその音楽は、人の意識を変容させるものだった。ふたりのユニット「トランス=ソニック」は世界デビューへとむかうが、アベーリャの毒はミルトンの意識を侵しはじめていた―。

著者等紹介

辻井南青紀[ツジイナオキ]
1967年、兵庫県に生まれる。早稲田大学第一文学部仏文学科卒。読売新聞記者、NHK番組制作ディレクターを経て、2000年、第11回朝日新人文学賞を、『無頭人』により、受賞(朝日新聞社刊)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ねこ

5
レトリックの洪水で、読むのにかなり時間がかかった。それでしか表現できないものもあるのだろうけれど、しんどい。脳内に残ったのはミツバチの羽音とある種のイメージ。変幻自在にカタチを変えるとらえどころのない群れの感じ、群れのなかにある調和と凶暴性のようなもの。2021/02/28

Amarilli

2
・・・集団で生きるミツバチは自然コミュニケーション能力が発達し、蜜までの距離をコード化してその羽音で伝えると云われています。作中の登場人物もまたそう。だから、群れから外れかけ、個体となりかけた彼が示す「羽音」が人々に伝える何かがあるとしたら・・・それは生物の常態としてはとても怖い想像なのです。私が選ぶ最高の一つ。Novelize:Rez

ぺーはーせぶん

1
テクノにハマるキッカケとなった書。 不思議で少しシリアスでとても惹き込まれた思い出。 山崎時代だ。小さな図書館。懐かしい。

紅雨

1
装丁に惹かれて図書館で借りました。が、私には内容が難しくて…。特に音楽やミツバチに関する専門語が多くて戸惑いました。もう少し勉強してから読みたいです。2010/09/04

りっか

1
アベーリャがかかっているときのトランス状態や、ミルトンの非現実世界の描写を読んでいると、これ青年誌でコミック化したらいいと思う。2006/04/04

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