出版社内容情報
村上春樹が選んだ魅力的な猫の絵本!
この冬、あなたの心を暖めるために。あなたの大好きな人へ贈るために。
この『ポテト・スープが大好きな猫』は、僕がある日アメリカの街を散歩していて、偶然みつけた絵本です。ぱらぱらとページをめくり、「うん、これはいいや」と思って買って帰り、机に向かってそのまま翻訳してしまいました。この本は、年取った雌猫好きの読者のみなさんには、きっと喜んでいただけるのではないでしょうか。――<あとがきより>
テリ?・ファリッシュ[テリ? ファリッシュ]
著・文・その他
バリ?・ル?ト[バリ? ル?ト]
著・文・その他
村上 春樹[ムラカミ ハルキ]
翻訳
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶち
129
読友さんの感想で手に取った絵本。素敵な本に出会えたことに読友さんに感謝です。お話もたいへんいいのですが、私はなんといっても挿絵の素晴らしさに感嘆しています。物語の後半でおじいさんがピックアップトラックで家に帰ってくる絵に特に魅かれています。見開きページを使った大きな絵で、夕焼けを背景に家のポーチにポツリと猫が座っているのが小さく見えるのです。もちろん電線にはブラックバードもいっぱい。テキサスの田舎の一軒家の My sweet home な雰囲気がよくでています。我が家の壁にも飾ってみたい素晴らしい絵です。2018/02/20
♪みどりpiyopiyo♪
121
ご紹介いただいた本を読みました。おもしろかった♪ ■テキサスの田舎におじいさんと雌猫が住んでいました。ねずみも捕らずのんびり暮らす猫の好物は、おじいさんが作るポテト・スープ。ある朝、なかなか起きない猫を残し、おじいさんが湖に魚釣りに出かけると…。■気むずかしいけど通じ合える、そんな年取った雌猫とおじいさん。なんか好きだー♡ ■訳は村上春樹さん。ある日アメリカの街を散歩していて、偶然みつけたそうです。「この本は、年取った雌猫好きの読者のみなさんには、きっと喜んでいただけるのではないでしょうか」(2003年)2016/10/28
seacalf
108
どうしたって村上春樹テイストが滲み出るので彼の翻訳絵本は敬遠していたが、これは良いこと。おじいさんと猫の心に沁みる良い関係。ねずみも魚も取らないやせっぽちの猫に、何の役にも立たないと思いながらもおじいさんは気に入っている様子。普段はそんなそぶりも見せないけれど。ある日、電気毛布が家に来たことで事件が起こってしまう。昨日の朝の番組で香川照之さんが話していた『周りの人に支えられて1日を普通に送ることができる。小さなことだと普段は思っているそんな感謝こそが改めて大切なんだと気付かされた』という言葉を思い出す。2021/12/04
じいじ
108
読み友さんのおススメで読んだ絵本。暫し長閑な気分に浸りました。村上春樹が本屋のウィンドウに飾ってある絵本の表紙に一目惚れして買って帰りすぐ翻訳した――とのこと。釣り好きな野球帽をかぶったおじいさんと舳先ですっくと立つ猫ちゃんの視線が同じ方向を見つめているのが最高。真剣さを感じます。頑固者のおじいさんとのんびり屋マイペースの猫ちゃんの日常を綴った物語癒されます。猫ちゃん好きにはたまらないのでは…?(私は、嫌いではないですが、どちらかというと犬派なものですから…スイマセン!)【図書館本】2017/03/13
ペグ
92
読友さんおすすめの本!やはり素晴らしい! おじいさんとねこの田舎暮らし。付かず離れずの関係が静かに流れる。おじいさんの奥さんはもう亡くなったのかな?娘や息子は年に一度孫たちを連れて会いに来るのかな?おじいさんの身につけているのはL・L・ビーン?ジーンズはリーバイス?冷蔵庫はウェイティング ハウス?言葉が少ないけれど読むわたしは色々なことを想像している。ウディ・ガスリーの曲が流れる〜爽やかで気持ちの良い風が吹く絵本でした。2019/03/10
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- 和書
- 野球人は1年ごとに若返る