内容説明
「すれ違い」はなぜ起きるのか。中国と中国人を知るための必読書。
目次
第1章 まずは、挨拶の言葉から
第2章 あいまいさと以心伝心の国
第3章 中国人は日本製の漢字言葉が大好き
第4章 中国の新語事情
第5章 中国人の見た日中の外来語
第6章 すれ違う言葉
第7章 日中食文化考
第8章 論語にまつわる話
第9章 日中文化を文章で読む
終章 ITデジタル時代の日中文化交流
著者等紹介
劉徳有[リュウトクユウ]
1931年、中国遼寧省大連生まれ。1951年、郭沫若を団長とする中国科学代表団の日本語通訳を務める。以来、毛沢東、周恩来、劉少奇ら中国要人の通訳に。その後、新華社通信の首席記者として十五年日本に滞在。中華人民共和国文化部元副部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろゆき
2
聡明さにただ敬服。エッセイのようなものだが、圧倒された。2019/06/24
ふみ乃や文屋
1
中国人が日本語式漢字表記のために誤解をしたり、意味が通じなかったり。日本語の微妙なニュアンスを中国語に訳しにくくて頭を抱えたり。ことばからみた日中比較文化論。文化論とはいっても、論文のように堅苦しくなく読めます。ことばに興味のある方は是非一読を!2016/03/03
寝なきゃ
0
西洋の外来語を消化して、外来語であった漢文の単語、熟語を作るのが上手だった日本人。支那人は割と当て字でそのままの音で使おうとする。結局日本式のほうが理解、記憶、使用に適している。
Yanagi
0
通訳・翻訳者であり、新華社の日本首席などを歴任した著者の中国語・日本語にまつわるエッセイ。日本語で書き下ろされたものだが、その柔らかい筆致に驚く。日中の文化比較に関心があれば面白い。日本語と中国語のすれ違い(外来語や漢字の意味の違いなど)は面白かった。2020/03/29