内容説明
携帯メールが織りなす、流れ星みたいな恋の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
154
最近、しっかりとハマっている新井さん作品です。本作もまた不思議な世界観で、魅せられました。ファンタジーでもあり、ヒューマンであり、ちょっとしたブラックユーモアもある、ステキな作品です。主人公はひきこもりの青年「翔」で、とあるキッカケから「逆上がり教」なる怪しげな宗教団体の仕事を手伝うコトに。「翔」はメールでやりとりをしていた「星子」なる女性が住んでいる地へ行きます。そこで出会う不思議な人々は読んでいて、かなりのインパクトを受けるキャラばかりです。猿と猪とのかかわりが綴られますが、なかなか奇想天外な話です。2018/05/19
メタボン
27
☆☆☆★ 引っ込み思案な主人公と破天荒な女性キャラといった構図は、新井千裕の作品によくある構図。今回は、もう生きていないそしてまだ会ったことのないガールフレンドとの携帯電話のメールによる詩の交換(交歓)を軸に、禁断の木の実(銀のいちじく)を食べたことで賢くなり料理も作ってしまう猿たちや、さかあがり教という何ともゆるい新興宗教が題材となっている。突拍子ない比喩や想像もつかない奇抜なファンタジーといった、新井千裕ワールドは健在だった。2018/10/14
うさレモン
9
タイトルと「携帯メールが織りなす、流れ星みたいな恋の物語」という帯の言葉からは想像できないストーリーでした。ラブストーリー?ではない気がします。2011/11/11
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
5
想像力の翼を広げすぎてひきこもりとなった翔は祖母との二人暮し。そんなある日祖母が亡くなり、そのお通夜に祖母が入信していたという逆上がり教の信者たちがやってきて、庭にあった鉄棒で次から次へと逆上がりをし始め・・。逆上がり教や料理をする猿などちょっと胡散臭いものが登場しますが、全体的には面白かった。星を眺めながらの鉄棒。ちょっとやってみたいです。★★★2009/11/21
ちゃこ
4
想像力の翼がつっかえて教室に入れない!でちょっと笑ってしまった、切ない淡い恋の話だったりじわじわ自立していく話だったり、現実のテーマなのにちょっと現実離れしたファンタジックなものでした、面白かった!2011/05/10
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- 和書
- 臨床薬理学 (第2版)