内容説明
東海地震に東南海地震が連動、名古屋に大津波が。そして日本は！？
著者等紹介
石黒耀［イシグロアキラ］
１９５４年、広島県生まれ。勤務医。地変国日本のあり方を問うた処女作『死都日本』（第二六回メフィスト賞受賞作）でデビュー
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
52
地震に復讐劇を絡ませるというなかなか奇抜な話にリアルさを感じないのはそれだけ地震を他人事だと思っているということか、とまずは自戒。いつ起こってもおかしくないと考えるからこその選択肢なわけで、こういうことができてしまうほどに地震は身近に迫っているのだと作者は言いたいのだろう。書かれたのは東日本大震災以前で浜岡原発のメルトダウンは福島原発の予言のようだが、日本政府は何の対策もしていなかったのだなあ。2025/04/15
James Hayashi
37
タイトルの如く地震地帯の日本が描かれているが、それだけではない。娘を犯され殺された父親と祖父が復讐を誓い地震を利用する。過去の記録から東海地震と南海地震がほぼセットで起こっている事が説明され、チーズを用いた説明も分かり易い。博識な著者。東日本大震災前に書かれているが、地震後の様子はよく似通っている。つまり東日本大震災は原発に関し予期できた災害(人災)といえよう。医師でもある著者が描くクライシスノーベルは「死都日本」の様に恐ろしい。今回は暴力団との闘いも味わいがあった。2019/10/12
寝猫
30
思っていた震災の話とは違っていた。 ヤクザへの報復がメイン。 でも、この本が書かれたのは福島原発事故より前なのですね。2021/12/19
たぬきごんべい
28
てっきり地震パニック小説かと思いきや、ヤクザへの復讐劇もしっかりと入っている。どちらもそこそこ面白いので、是非とも別けて書いて欲しかった。現在科学をもってしても天気予報で雨の降り出し時刻は大凡しかわからないのに、地震や津波の予測はもっと何万倍も難しいだろうな。 でも東日本大震災が起きる前にこの本を書けていた作者はスゴイ。読むと脱原発の理論武装が出来るようになる素敵な本です。★４．０2018/02/15
James Hayashi
14
大震法の生まれるきっかけなども知れた。再読。2021/04/05
