内容説明
苦笑、失笑、嘲笑、哄笑―。世の中、笑い事ではないけれど。言葉、政治、社会、文化…思いを書き綴った徒然の記。
目次
世界一長い名
秘伝
初めての外国語
春のハモニカ
デノミの噂
二つの答
自分の好きなもの
ベッド・トリック
歴史偽造家
問題の出し方〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えみ
44
ふふふ、これは社会風刺の効いたユーモア溢れるアイロニカルな笑いでしょう。それとも何かを見切った嘲笑、ニヒルな笑いか。はたまた皮肉たっぷりシニカルな笑いか。何はともあれセンスが光る「ふふふ」。同じ国で過ごす、だけど気付けない。同じニュースを見ている、だけど感じない。同じフィクションに触れる、だけど見出せない。同じがたっぷりでもこんなにもバラエティ豊かな感情を言葉で放出できるなんて…普段からの意識の違いを見せつけられた。井上ひさし氏の巧みさを改めて知ることとなる1冊。踏み込んだ一言、感じたままを辛辣に。毒舌!2025/04/22
ジュースの素
6
小説現代に掲載された短いエッセイを集めたもの。なかなかの内容なのだ。 やはり文化論や演劇に関するものが多い。 昔、井上作品で初めての「十二人の手紙」を読んだ時、この人の才能は並外れている!と驚いたが それに匹敵するくらい 短いけどパキッとした迫力がある。 2015/08/06
AKIKO-WILL
4
小説現代に2001年1月〜2005年1月まで連載していたのをまとめた本!井上ひさしさんの目線で書かれた好きな野球や演劇はもちろん「ふふふ」と読みますが、政治や経済については鋭い指摘と発言に読んでいてスッキリします!林芙美子や吉野作造の人物像など知れて、勉強にもなりました。沢山の本を読んでいるから知識も豊富で読んだ自分までも頭が良くなった感じがします。2013/11/14
o2
4
「ん?」ってのと「ふふふ」ってのと「がはは」まあ今読むには総じて話題が古過ぎるんでしょうね。でも面白い話も結構ありました。2012/06/14
ゆっきーこ
3
政治やプロ野球についての批評がおもしろかったです。特に楽天イーグルスができた年に書かれているからかもしれませんが。2011/10/16
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- 和書
- ペレストロイカの裏側