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内容説明
家族には誰にも打ち明けられない秘密がある。傷つけあい、いたわりあいながら生きていく家族には家族しか知らない家族の履歴がある。不況、リストラ、ローン地獄、うつ病…そうした時代を生きる夫婦と子供たち。45歳の働き盛りで死を選んだ、古尾谷雅人という一人の人間を知る旅が、いま始まる―。
目次
第1章 帰れない駅(遅すぎた実母の出現;心の傷、身体の傷;「夢の島」での出会い;私は「たかがポルノ女優」?;松田優作の死のあとで;中年期の役者の苦しみ;家庭内暴力のはじまり;春の雪、冬の雪;死への急降下)
第2章 死への道程(当日;死への一週間;実母に向かって麗は叫んだ)
第3章 家族合わせ(登志江、五十歳からの出発;麗、十七歳の繊細;雅、二十歳の役者修行;実母の手紙;夫の遺したことば)
著者等紹介
古尾谷登志江[フルオヤトシエ]
芸名・鹿沼絵里。女優、1952年東京生まれ。NTV『太陽にほえろ!』第一回ゲストとしてデビュー。東映『実録・安藤組』、日活『時には娼婦のように』、TBS『サインはV』、ANB『秘密戦隊ゴレンジャー』他に出演。日活『天使のはらわた・名美』に主役として出演し、故・古尾谷雅人と共演、結婚する。現在は女優活動に加え、「介護ホームヘルパー一級」「難病患者ホームヘルパー1・2」「精神障害者ホームヘルパー」などの資格を有し、介護関係の仕事にも従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
犬こ
18
俳優 古尾谷雅人さんの妻が回想する家族のこと。複雑な家庭に育ち、家族を持ってもその苦悩は払拭できず、難しい自分の性格と俳優業のプライドから思い悩むことが多かったようで、読んでいて辛い側面がありました。今はいない独特な魅力のある俳優さんで、あらためて惜しまれます。2015/01/25
再び読書
12
古尾谷雅人の苦悩を妻としてだけでなく、失われた母親としても支えた古尾谷登志江さんが綴った本。雅人氏の幼児期の苦しみは、胸が詰まされます。そこから転じた家族をも巻き込む暴力、苦しさ無しには読み進められない。子供が受ける心の傷は大人になっても、好むと好まざるに関わらず引き継がれる。ただ、雅人氏の実の母の手紙に書かれている様に、登志江さんと一緒に暮らせて雅人氏は多くを救われた様に感じる。最後に家族の苦しみを開放するために、命を絶ったのではと言う推測は共感できる。松田優作氏同様、演技に命を張った生き方が心を打つ。2013/10/22
shakeboy
2
古尾谷雅人と著書との出会い、結婚生活の波乱な日々を客観的視点で巧みに表現されています。 彼との日々の散りばめられたピースを拾い集めながらも、著者自身や子供達のこれからの人生についても語られています。様々な事を考えさせられました。あまりにも熱中してしまいあっという間に読んでしまいました。2012/06/16
かりんとー
1
まさに修羅。 全てが死につながる不毛。2016/07/13
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