内容説明
暴言、酪酊、暴力など機内迷惑行為を繰り返す乗客にはレッドカード!機内食の「DUCK」と「DOG」を言い間違えたスチュワーデスにはイエローカード!客室マネジャーだから知っている機内トラブル。安全運航のために今日も客室乗務員は奮戦中。
目次
第1章 傍若無人!特殊なお客様(大物VIPの正体;土下座したスチュワーデス ほか)
第2章 お客様、レッドカードです!(乗務員への暴力行為;ホノルル便事件 ほか)
第3章 お客様に緊急事態発生!(赤ちゃんの指切断事故;飲みすぎによる昏睡 ほか)
第4章 お客様のために尽くします!(賭博の儲けは税関に申告するの?;お姫様の無理難題 ほか)
第5章 わがクルーの恥ずかしい話(飲んべえスチュワーデス;「私はあなたのお姉さまでは…」 ほか)
著者等紹介
伊集院憲弘[イジュウインノリヒロ]
1943年、中国北京市に生まれる。1967年、早稲田大学を卒業し、日本航空(株)に入社。客室訓練所教官、チーフパーサー、客室マネジャーを歴任。1988年、(財)国際花と緑の博覧会協会へ会場サービス課長として派遣される。1990年、日本航空に復帰。客室乗員訓練部次長を経て、1995年、(株)日本航空文化事業センターへ出向し、1998年から2003年6月まで同社常務取締役。1973年に日米の自家用操縦士技能証明免許を取得している
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雲をみるひと
24
70年代から90年代くらいのJALのパーサーによる軽いタッチの体験記。本作より最近の時代を扱った類似本も出ているので、本作については往時と現在の機内の設備やサービスの変化に想いを馳せながら読むとより面白いかもしれない。作者は筆力があり読みやすい。2024/06/24
星落秋風五丈原
5
過去に十回以上飛行機に乗っているが、今までは、飛行機が無事に飛び、目的地に無事着けば、「ラッキー」だと思っていた。座席を倒したまま眠っている中年男性も、スチュワーデスに言われれば、食事時には素直に戻していたし、絡む酔客も、ましてや平手打ちをくらわす人なんていなかった。でも私は、その「何もない」状態には今まで特に何の感慨も抱かなかった。ところが、実際には、こんなに「困ったちゃん乗客」が搭乗し、トラブルが発生している。機中での平和な日々も、実はかなりの確率で遭遇した「ラッキー」の一つだったのだ。 2005/11/08
りんふぁ
2
お気に入りさんのレビューを読んで借りてみた。いやはや色んなことが起きてるのね。空で機内での出産はビックリ。どんなことにも対応していく姿にプロだなぁと感服しました。2014/11/14
Humbaba
2
お金を払っている以上サービスを受ける資格がある。その考えはある程度は正しい。ただし、サービスを受けられることと、何をしてもよいということは全く別の問題である。たとえお金を払っていたとしても、守るべきマナーを守らなければ、その後同じ航空会社を使うことができなくなるだろう。2014/05/27
アルゴン
1
★★★☆ 「お医者いらっしゃいませんか」以外にも多々ある機内トラブル。新幹線のぞみの新横浜〜名古屋間でもトラブルがあることを想像しただけで大変心配になりますが、ましてや国際線の飛行機でトラブルが起きるとなるとその恐ろしさたるやいかばかりか。禁煙・喫煙の争いは時代を感じさせますねえ。2016/07/09