内容説明
エゾ地警衛に当たるひとりの青年医!酷寒の地に次々倒れる津軽藩士たち。涙なくして読めない医学歴史小説の秀作。
著者等紹介
二宮陸雄[ニノミヤリクオ]
内科医(千代田区内に二宮クリニック開業)。作家(黒樹五郎のペンネームで、ベストセラー『日蝕海峡』等を刊行した)。1929年、呉市に生まれる。東京大学医学部卒。東京大学・筑波大学で、ラテン語を教える
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感想・レビュー
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マッピー
2
医者のパートと侍のパート、どちらもテーマが絞りこめていなくて、いまいちなんだよなあ。 結局何が書きたかったんだろうというのが、あとがきを読むまでわからなかった。 “宿命と義務と倫理の強い枠組みの中で、無益無残な死に至った藩士たちの無念さが、故国を離れた孤島で無残な死を遂げた戦没同窓生たちの無念さと重なり” 書かずにはいられなかったようです。 その熱い気持ちが伝わってこなかった。 自費出版なのかと思わず確認してしまったけど、講談社の本でした。 編集者はつかなかったのだろうか。2016/02/08