出版社内容情報
ポイシュマたちの物語から五百数十年後。新たなる宿命を受けた子が旅立つ!
野間児童文芸賞受賞の『月神(げっしん)の統べる森で』に始まる長編4部作、外伝登場
命は、必ず親から子へと受け継がれるのですから、過去に旅できるタイムマシンが発明されて何千年も前の縄文時代に行けたとしたら、そこにはその時代のあなたの先祖がいるわけです。何百代も前の先祖ってことになりますけどね。平安時代にも鎌倉時代にも江戸時代にも、まちがいなくあなたの先祖がいます。だって、いま生きている私たちは一人一人みんな、時代を超えて途切れることなく連綿と続いている血脈の裔(すえ)なのですから。――「あとがき」より
たつみや 章[タツミヤ ショウ]
著・文・その他
東 逸子[アズマ イツコ]
著・文・その他
内容説明
はるか遠い昔。月の神を奉じる縄文びとと、日の神を崇める弥生びと。ふたつの文化が交錯したときに激烈な争いが起こった。その戦乱の世に和平をもたらさんと、ふたりの少年が立ちあがり、やがてその甲斐があって平和への礎が築かれた。しかし、その絆が結ばれてから五百数十年後、人々は我が祖であるかの人々の思いを受け継ぐすべをなくしていた。そのとき新たなる運命の子がおりたつ―。野間児童文芸賞受賞の『月神の統べる森で』に始まる長編四部作、外伝登場。
著者等紹介
たつみや章[タツミヤショウ]
1954年生まれ。明治大学文学部史学地理学科卒。1991年、『ぼくの・稲荷山戦記』で講談社児童文学新人賞を受賞してデビュー。その後、『夜の神話』『水の伝説』(以上いずれも講談社)の『神さま3部作』を発表、『水の伝説』で1996年度の産経児童出版文化賞JR賞を受賞。『月神の統べる森で』(講談社)で、1999年度の野間児童文芸賞を受賞する。熊本県在住
東逸子[アズマイツコ]
佐賀県生まれ。東京芸術大学デザイン科卒。エッチングでイラストレーターとしてのスタートを切る。以後、ドローイング、造形などでも独自の世界を開拓する。神奈川県在住
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