世界遺産 屋久島―多様性の回廊

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  • サイズ A4判/ページ数 159p/高さ 28cm
  • 商品コード 9784062118842
  • NDC分類 748
  • Cコード C0025

内容説明

水と森の島―知られざる素顔に迫る。樹齢7200年の縄文杉、幻の竜王滝、霧に育つ巨木、世界最大の照葉樹林、日本最多年間1万ミリの雨、亜熱帯に冬の吹雪など、30年に及ぶ取材の集大成。

目次

第1章 黒潮に浮かぶ島―亜熱帯性気候が多様性を生む
第2章 生命の森―世界最大規模の照葉樹林
第3章 水と花崗岩の島―年間1万ミリ、日本最多の雨が降る
第4章 森に咲く花―ヤクシマシャクナゲ、サクラツツジetc.
第5章 巨木の森―雲霧帯がヤクスギを育てる
第6章 空中庭園・山上の秘密―着生植物と南限の高層湿原
第7章 小さな森―コケとシダの宝庫
第8章 白い森―列島南限の雪

著者等紹介

水越武[ミズコシタケシ]
1938年、愛知県豊橋市に生まれる。東京農業大学林学科中退後、1965年から写真家・田淵行男氏に師事。1971年、最初の写真展「穂高」を銀座ニコンサロンで開催。1991年、写真集『日本の原生林』(岩波書店)で日本写真協会年度賞受賞。1994年、写真集『HIMALAYA』(講談社)で講談社出版文化賞受賞。1999年、『森林列島』(岩波書店)で第18回土門拳賞受賞。写真展はドイツ、イタリア、チェコ、オランダなど海外も含めて多数開催。フランス国立図書館、イタリア国立トリノ山岳博物館、東京都写真美術館、豊田市美術館、豊橋市美術博物館、土門拳記念館、田淵行男記念館などに作品が収蔵される
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感想・レビュー

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ヴェネツィア

278
屋久島の写真集+山田勇氏(京都大学東南アジア研究センター教授)の解説と梅棹忠夫氏の紀行。副題に「多様性の回廊」とあるが、屋久島は亜熱帯~亜寒帯までの気候区分を一つの島(面積はわずかに504.88㎡)の中に持つという稀有な環境である。本書は、海岸部から始まって、次第に高度を上げ、樹氷の森までを描く。また、屋久島の自然を特徴づけるもう一つの要素は大量の降雨。気象庁の観測地点としては全国一位の年平均4651.5mmを記録する。これはとりわけ温帯域に反映されるようで、数々の滝や水流の景観を提供する。森林と豊富な⇒2024/08/22

ソラーレ

6
主に写真集。屋久杉は天然の防腐剤が長寿の秘訣らしい。屋久杉は樹齢2000年から3000年という樹齢に到達するものがある。これは木材の中に抗菌力の強い精油が多く含み、なかなか腐朽しない為らしい。屋久杉を切っても切り株は朽ず数百年も残っている。それは切られてなお精油を生成している。なるほど屋久杉の家具はとても良い香だ。材に精油が強く残っているかも知れない。屋久杉が建材として重宝される理由が理解出来た。

deerglove

3
これは何といっても巻末に掲載されている梅棹忠夫さんの「南海の山旅-屋久島紀行」がいいですね。水越さんもこの文章がきっかけで屋久島に関心を持つようになったと書いていらっしゃいますが、何とも自由でくったくのない感じがたまりません。ヤクスギについても「じっさい、3000年くらいのがいくらもある」で終わり(笑)。それはともかく、世界の山や森林を知り尽くす水越さんのレンズは、やはり岩や木々を見事に浮かび上がらせていると思います。2015/02/11

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