内容説明
今の自分をリセットすれば、周りも変わる?友人関係にどこか冷めている中2の三帆が砂浜で出会ったのは……。居心地の悪いまま、他者と比べたり、合わせようとして苦しんでいる10代に贈るメッセージ。
著者等紹介
魚住直子[ウオズミナオコ]
1966年、福岡市生まれ。広島大学教育学部心理学科卒業。『非・バランス』で第三十六回講談社児童文学新人賞受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
50
誰もが自分が今いる場所に疑問を感じたことが一度や二度はあると思います。それが思春期であればなおさらのこと。この物語の主人公・三帆はクラスで一緒に行動を共にする友達がいます。現にその友達と一緒に服を買いに来ていますがどこか居心地の悪さを感じていて・・。どこか空虚な感じのする三帆に感情移入はできませんでしたが、物語の最後の方でトーコたちクラスメイトが本当に悲しくて泣いているのではなく、泣いている自分に酔いしれていたのに対して、それはおかしいと思った三帆に疑問に思って当然だよと言ってあげたかったです。★★★2012/08/18
スノーマン
25
周りと自分との少しずつのズレを修正しながら合わせていくのが疲れる中学生時代。今じゃあすっかり慣れてしまったその感覚がよみがえる。みずみずしく切り取る場面には痛々しいものもあるが、不器用な主人公が愛おしくなる。そして装丁かっこいい!2019/03/01
Nyah
18
三帆は母と二人暮らし。中二は友人関係も複雑。そんな中、砂浜で会ったのは父。母は興味がなさそうだったが、記憶もない父に時々三帆は会いに行く。父にリセットした女の子の話を聞いて、父と微妙に嫌われているあかりと呪われていると思っている男の子と夜中に4人でリセットを試してみる。身体のリセットができたらいいよね。リセットしたら気持ちも変わるのかな。若いうちに迷走しとけばいいんじゃないかな。何かがきっかけになるかも。おばちゃんになったら感想もそんな感じ。2020/01/19
アイボリー
11
なかなかリアルで、面白かったです。三帆のような子が今すごく多い気がします。 そして、ビミョーことあかりのような子も多い。みんなが綺麗な自分に生まれ変わったら幸せなのかもしれない。でもリセットできないから人生って面白いんだろうなあ。2013/06/29
Natsumi
4
図書室




