蚤の心臓ファンクラブ

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  • サイズ B6判/ページ数 175p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062108782
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

あなたにも“蚤の心臓”はあるのです。ちょっと引き抜いてみませんか。いまよりずっと自由に生きてゆけますよ―。人間ってなんだろう?群像新人文学賞当選作!大型新人登場。

著者等紹介

萩原亨[ハギワラトオル]
1972年9月、大阪府生まれ。大阪市立摂陽中学校卒業。大阪府在住。「蚤の心臓ファンクラブ」で第四十四回群像新人文学賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

押さない

3
8/10 誰にだってあるんだよ蚤の心臓は。こいつに支配されて、動向をいつも伺い、悩まされる。蚤の心臓をかなぐり捨てて生きればどんなに気持ちの良いことだろう!でも人間は生きることよりも生活が大切なのだ。主人公を病んで狂っていると判断するのは簡単だけど、みんなおんなじ、蚤の心臓を抱いているじゃあないか。おしまいの始末を付けた彼女は少なくとも私よりずっと潔く、エラい。2024/09/29

りえりん

3
筆者が知人の身内だということを最近知り手に取りました。 登場人物はほぼ主人公以外になく、ひたすら主人公の内面の変化を書き綴ってあります。やはり精神的に錯乱してしまっているのだろうか。。 人間の内面を描いてるという読後感は、大昔に読んだ、同じく群像新人文学賞受賞作品である村上春樹の風の声を聴けの読後感と少し似てた気がした。2020/07/13

from_chizu

1
主人公が自殺しようとしてるとこから始まります。ずーっと主人公視点で主人公の考えも行動もころころよく変わります。内容は人間っていう存在を斬新?に捉えてます。でも文章の軽さと主人公の考えなしの行動に思わず失笑。ここから深いことを読み取る気にもなれず。

おばがる

0
一冊三万円する激レア本。タイトルが気になり借りてみました。 文章が思ったよりも稚拙。が、かえって読みやすかったです。 前半のどう転ぶかわからない内容に唆られ、操られるように読みました。自意識過剰で被害妄想の激しい主人公の女が予感の正体、蚤の心臓に気づくあたりからまた違う面白さが待っています。 面白い読後感が残ります。数カ月経てばあの本良かったなあって更になる気がします。 蚤の心臓は生存本能なのかな? 蚤の心臓の意識に無意識に従順な人間は、客観的にとても蚤の心臓ファン! 人類は蚤の心臓ファンクラブ! 2025/09/11

赤坂サラザン

0
「意味不明。これが文学か。」疑念を引きずりながら読み進める。主人公が語る狂気の波に飲み込まれていく体験は、そのリアルさ故に正直辛いものでした。形式にとらわれず、自らのスタイルで勇気あるトライをした、著者の気概が感じられる作品です。2013/04/30

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