「語りえぬもの」からの問いかけ―東大駒場「哲学・宗教・芸術」連続講義

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062107556
  • NDC分類 104
  • Cコード C0010

内容説明

思考の極みへ。表現の限界へ。言語の彼方へ。東大駒場の俊英教官たちが、教養学部学生を前に考え抜き、語り尽くした臨界点。

目次

第1章 「語りえぬもの」の語り―哲学の思考(『論理哲学論考』と「人生の無意味さ」について;世界の閃き―ハイデガーの思考;歴史の物語論と「物語りえぬもの」;「無」・荒野に咲く花)
第2章 「語りえぬもの」との対峙―宗教の智慧(空海における「源」ということ;酒と杯が溶け合うとき―イスラム神秘主義の世界;西洋中世における幻視と死者追悼;表現者としての神と人間―エックハルトの神秘思想)
第3章 「語りえぬもの」の表現―芸術の美(芸術という名の宗教―ゴッホをめぐって;金子光晴「うれひの花」のありか―詩と絵画の彼方へ;「言い表せないもの」の詩学―チュッチェフ「沈黙!」の逆説)

著者等紹介

宮本久雄[ミヤモトヒサオ]
1945年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。博士(学術)。専門は哲学

岡部雄三[オカベユウゾウ]
1952年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。専門はヨーロッパ神秘思想

野矢茂樹[ノヤシゲキ]
1954年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科助教授。専門は哲学

門脇俊介[カドワキシュンスケ]
1954年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。専門は哲学

高橋哲哉[タカハシテツヤ]
1956年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科助教授。専門は哲学

竹内信夫[タケウチノブオ]
1945年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。専門はフランス近代詩、密教思想

杉田英明[スギタヒデアキ]
1956年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。学術博士。専門は比較文学比較文化・中東地域文化研究

甚野尚志[ジンノタカシ]
1958ネン生まれ。東京大学大学院総合文化研究科助教授。専門は静養中世史

三浦篤[ミウラアツシ]
1957年生まれ。パリ第四大学文学博士。東京大学大学院総合文化研究科助教授。専門は西洋美術史

今橋映子[イマハシエイコ]
1961年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科助教授。博士(学術)。専門は比較文学比較文化

沼野充義[ヌマノミツヨシ]
1954年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。専門はロシア・ポーランド文学
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hurosinki

1
高校の恩師にもらった本。特にヴィトゲンシュタインの一章とハイデガーの二章が際立っている。先生はハイデガーを好んで引用されていたのでその関係でくれたのだろう。逆に三章からは微妙に。「相対主義が排外主義を呼び込んでしまったということが問題だ」というのはよくわかるのだが、そこから何故トラウマという「語りえぬ語り」の重要性を強調するのか、そのつながりがよくわからなかった。後も同様に、(歴史関係はけっこう面白かったです)あまり興味を抱けなかった。2018/10/02

1
野矢さんと門脇さんの講はそれぞれヴィトゲンシュタイン、ハイデガーの入門としてかなり柔らかに紡ぎ出された感じがある。あとの講はそんなに好きになれなかった。2014/04/18

void

1
【★★☆☆☆】1・2年対象の講義ということで、<哲学・宗教・芸術>へのとっかかりとなる本。各学者が気の趣くまま「語りえぬもの」について語る。読みやすい。/序章:盲目の乞食、ウィトゲンシュタイン、ハイデガー哲学、歴史の物語性とトラウマ、エックハルトの神秘思想に興味を引かれる。目を閉じること(祈り、キス…)の哲学とかどっかにないのかな。2011/02/18

ひつまぶし

0
これも「語りえぬもの」で検索して出てきたうちの1冊。哲学・宗教・芸術の3章構成で、11の講義録が収録されている。哲学の章は読み応えがあった。トラウマ記憶を物語としての歴史に向き合う姿勢とからめた第3講で紹介されていた『心的外傷と回復』が気になり、先にそっちを読んでしまった。宗教と芸術の章は自分の関心とはちょっと合わなかった。神秘主義的な志向からすれば「語りえぬもの」というテーマは自明なものだろうし、テーマのスケール感がちょっと違うのかもしれない。なぜ2000年代始めにこういった本がまとめられたのだろうか。2022/09/19

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