天地のはざま

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  • サイズ B6判/ページ数 344p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062106733
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

戦いの予兆が! シリーズ最高潮第3作。 ヒメカのクニを逐われて縄文のムラに身をよせたポイシュマ。交易の旅でおとずれた塩のムラで耳にした不吉な木の衣を着た民の噂。それは災厄と戦いの前ぶれだった   中学・高校

内容説明

悠久の昔。国土は月神の統べる深い森におおわれ、ムラびとたちは自然の恵みに感謝してくらしていた。あるとき、海の向こうから日の神を奉じる民がやってきてクニをたて、数千年の平和が破られた。戦乱の予兆のなか、いにしえの予言どおりふたりの少年が、それぞれの宿命の道を歩み始める。「星の子」であるしるしの翡翠色の目をしたポイシュマと、高貴な血を引きながらクニを逐われたワカヒコ。敵味方をこえ友情を結んだふたりだったが、交易の旅に出かけた塩のムラで、アヤのクニで、また絶体絶命の危機におちて―。『月神の統べる森で』(野間児童文芸賞受賞)『地の掟月のまなざし』に続くシリーズ第三弾。

著者等紹介

たつみや章[タツミヤショウ]
1954年生まれ。明治大学文学部史学地理学科卒。1991年、『ぼくの・稲荷山戦記』で講談社児童文学新人賞を受賞してデビュー。その後、『夜の神話』『水の伝説』(以上いずれも講談社)の《神さま3部作》を発表、『水の伝説』で1996年度の産経児童出版文化賞JR賞を受賞。本作と連作をなす『月神の統べる森で』(講談社)で、1999年度の野間児童文芸賞を受賞する。他の作品に、『地の掟 月のまなざし』(講談社)『じっぽ』『スズメぼうし』(あかね書房)などがある。熊本県在住

東逸子[アズマイツコ]
佐賀県生まれ。東京芸術大学デザイン科卒。エッチングでイラストレーターとしてのスタートを切る。以後、ドローイング、造形などでも独自の世界を開拓する。主な作品に『マザーグース・ファンタジー』(矢川澄子/訳 すばる書房)『グリム幻想』(古井由吉/文 パルコ出版)『左手のパズル』(萩尾望都/文 新書館)などがある。『光と闇の結婚』『テュリス』『MONUMENTS』などの個展で銅版画作品を発表している。神奈川県在住
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評価
 

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

79
月神のムラと日の神の巫女ヒメカが統べるクニの闘いの行方を一変させた大国アヤ。信仰を持たず、武力で勢力を拡大していたこのクニが通った跡には、行き場を絶たれたヒトとカムイの悲しみと怨嗟が残っている。大切な人々の血が流された時、『かがやく尾を持つ星』の息子ポイシュマの祈りは大蛇となり、海はすべてを飲み込もうとした。古事記が編まれる1000年前、歴史の彼方に消えたオオモノヌシ出現。縄文ファンタジー第三章。2015/09/26

さつき

42
前作から2年ほど時が過ぎて、ポイシュマもワカヒコも大きくなりました。ムラの生活に解け込むヤタカ、決して馴染もうとはしないホムタ。そして、ついに戦いが起きてしまいます。主人公たちの価値観とは相入れないホムタの姿にどうしても同情してしまう。狩猟採集生活でも定住しているのなら、もっと土地などをめぐる諍いがムラ通しにあったのではと思ってしまうので…他人よりより多く、よりすぐれた物を欲しがるのは人間の本性だと思います。アテルイたちのムラのような理想郷はないよね?と思ってしまう私は、汚い大人なのかも。2017/03/26

いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】

13
*古史古伝・3巻*縄文末期、山も川も動物も、みな心ある存在として共生していた神代の時代。ついに異文化・弥生との緊張は限界まで来ていた!ポイシュマとワカヒコ…敵味方を越えた友情を抱く二人だが、時代は残酷なまでに無慈悲だった…!?(紹介文・他より)――嗚呼…、戦争の一番エゲつない部分がもろに出て来ました…。 ⇒続き《☠以後、戦争のエグさが苦手な方はUターンをお勧めします☠》2013/12/10

ときわ

7
ポイシュマとワカヒコは、やはり別れなくてはいけなくなった。この巻で、ムラとクニ以外に、もう一つの生き方をする人たちが出てくる。焼き畑農業をする人たちだ。私は今まで縄文と弥生しか頭になかったが、焼き畑は弥生なのか?古代史的にはどっちなんだろう。ホムタがあまりにもあっけなく・・・。ワカヒコは覚悟を決めた。ポイシュマは大きな力を得たが、悪しきものもその一部。この二人が、二つの文化をどう率いていくのか楽しみだ。2019/07/01

花宴

7
月神シリーズ第3弾。終盤の展開には手に汗握りました。突然現れたポイシュマのもうひとつ正体にも驚かされましたし…。怒りを集めての大きな力には何か違和感がありましたが、やはりポイシュマにとって両刃の剣のようです。怒りや憎しみの中で正しい道を行くのは難しい(>_<)ポイシュマにもワカヒコにも困難でも正しい道を選んでほしいと強く思いました。2017/02/14

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