内容説明
愛情あふれる家庭で育っても、おそまつな親に育てられても、犯罪者になる子はなる―多種多様な少年犯罪者たちとの、数え切れないほどの臨床経験をもつ著者が、親や先生、社会が陥りがちな誤りを鋭く指摘する。
目次
第1部 子どもを理解するのに早すぎも遅すぎもない(子どもの人生は子ども自身が決めている;罪を犯す子はどう考え、行動するか)
第2部 犯罪者になる子、その八つの特徴(自分の思いどおりにならないと気がすまない;「こんなことをしてもいいのか」をシャットアウトできる;他人を傷つけることをなんとも思わない;現実感のない期待とうぬぼれ;努力、辛抱、忍耐とはいっさい無縁 ほか)
第3部 親が陥りがちな誤りから抜け出すために(「うちの子にかぎって」はありえない;一貫性のある毅然とした態度をとり続ける;子どもに行動をかならず説明させる;親をあおる子どもの戦術にのってはいけない;子どもを被害者扱いしない ほか)
著者等紹介
セイムナウ,スタントン・E.[Samenow,Stanton E.]
1941年、アメリカの首都ワシントンに生まれる。エール大学卒業。臨床心理学博士。バージニア州アレクサンドリアで開業。犯罪行動コンサルタントとして、講演活動もおこなっている。レーガン大統領の「犯罪被害者に関する大統領特別委員会」のメンバー。精神障害犯罪者が集まる、ワシントンのセント・エリザベス病院で8年間の臨床心理学の専門家としての経験ももつ
石山鈴子[イシヤマスズコ]
翻訳家。1948年、東京都生まれ。日本女子大学文学部国文科卒業。訳書に『左利きは危険がいっぱい』(文芸春秋)、『騙しも盗みも悪くないと思っている人たち』(講談社)などがある
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