内容説明
「まるでお稚児さんのようだ」と言われて育った小柄で色白な青年・一。彼と両親、姉、姉の恋人、妻との関係は、微妙にずれながら日々つながっている。酒をモチーフに、現代人の透明な孤独を映し出す連作長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
舞
15
表紙があまり気に入らない本は、中身もあまり興味がわかない、もしくは、気に入らない、つまらないという自論は本当で、この本もどうやら、その1つらしい。読みはじめてなんだか馴染めず、つまらなくなってしまい、途中からパラ読み。2017/11/30
帽子を編みます
2
図書館本、お酒の本特集で借りました。あまり現実感のない日常生活の話です。ごめんなさい、印象に残りませんでした。2018/12/08
青豆
2
水彩画の様な作品。淡く揺らめいた世界2013/05/09
こんがりモード
1
主人公は男性なんだけれど、語り口に女性らしさを感じて少しだけ違和感。全体的に、硬質じゃない女性特有のしなやかな空虚さを感じました。中盤までは淡々とした文に退屈したけれど、ラストはなかなか。しかし読んでる人が少ない!2012/09/07
穂
0
「お稚児さんみたい」と言われていた一(はじめ)。淡々と日常が描かれ、そして意外な展開を迎える。一は解離性障害という解釈もある。2011/01/09