道祖土(さいど)家の猿嫁

  • ポイントキャンペーン

道祖土(さいど)家の猿嫁

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 501p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062098991
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

明治中期、土佐・火振村の名家、道祖土家に十八で嫁いできた蕗。その容貌のため“猿嫁”と陰口をたたかれるが、不思議な存在感で少しずつ道祖土家に根を下ろしていく。近代化への胎動の中、時代は大正、昭和と移ろい、多くの戦の火の粉が火振村にも容赦なく襲いかかって人々の運命を弄ぶ―。すべての日本人が得たもの、失ったものを見据え、百年のタイムスパンで壮大に描きあげた、著者の新境地を拓く前人未到の野心作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

珊瑚

4
図書館から借りて読了。一人の女の年代記みたいな感じ。最初は死国や、狗神、蛇鏡の様なホラー(私的には死国は純文学だと思ってますが)かと思いましたが、そうではありませんでした。ただ、作者特有のねっとりとした空気感は強く感じました。四国には足を踏み入れた事がないのに、あちらの地方に訪れたことがあるような気がします。そして、なぜか?私はいつも坂東作品を読むのに精神力を使う…。今回もドッときた~f(^_^;エッセイはそんなことないんだけどな~2012/08/19

とろろ

1
火振村の名家・道祖土家に嫁いだ蕗。その猿のような面相から猿嫁とあだ名されるようになる。蕗は道祖土家の嫁として明治・大正・昭和の時代を家と共に生きる。500ページの分厚い本だったが本を開く度にスッと物語の世界に入り込めた。名家に嫁いだ蕗の一生は我慢の連続だがけして暗い人生ではなかった。しっかりと道祖土家に根を降ろしてまるで生き守さまを祀る楠のように力強い。1人の嫁とその一家の歴史、とても面白かった。自分も嫁いだ身なので、蕗のようにじっくりと根を降ろしていきたい。2014/05/10

ゆきぞう

1
一人の女性の半生を描いた作品。長いのに読みやすかったです。田舎特有のじっとり感を味わえました。2014/02/18

水沢晶

0
2002年読了2003/10/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/34706
  • ご注意事項

最近チェックした商品