内容説明
『敗戦後論』から『戦後的思考』へ―「戦後」という経験が拓く新しい思想の地平。その核心に、分裂と断絶を超えて普遍へと向かう思考のダイナミズムをとらえた画期的論考。
目次
第1部 戦後的思考とは何か―日本・ドイツ・韓国
第2部 戦前―誤りをめぐって(罪責感を超えるもの―吉本隆明「転向論」の意味;戦争体験の世界性―『戦艦大和ノ最期』と「大衆の原像」)
第3部 戦後―私利私欲をめぐって(近代の起点へ―アーレント・ヘーゲル・マルクス;私利私欲と公共性―ルソーからドストエフスキーへ)
第4部 戦前と戦後をつなぐもの―昭和天皇VS三島由紀夫
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