内容説明
21世紀を左右するイスラーム世界の底流。ムハンマド誕生以来イスラームの拡大、革新の動きをえがき出す。
目次
1 イスラーム前の西アジアと環地中海
2 イスラームの誕生
3 民衆のイスラーム
4 拡大するイスラーム世界
5 革新のイスラーム
6 民族、国家、そしてイスラーム
著者等紹介
後藤明[ゴトウアキラ]
1941年生まれ。東京大学卒業。山形大学助教授をへて現在、東京大学東洋文化研究所教授
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感想・レビュー
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俊
22
古代から現代までの世界の歴史をイスラームよりの立場から見た本。文章が平易で非常に読み易く、写真も豊富。また、語句の解説も巻末ではなく、出てきたページの空いたスペースにあるから便利。イスラーム世界の歴史について知りたいという人が最初に読むにはピッタリだと思う。ただ、宗教的な事柄についてはそれほど深く触れられていないので、そちらが目当ての人は他の本の方がいいだろう。2014/10/12
白義
8
古代から現代までのイスラーム世界の歩みを、豊富なビジュアル資料と共に描いた良質の通史。東のモンゴルや西のイベリア半島まで、多大な範囲に根をおろし文明の中核となったイスラームの生命力、底力が文化文物と中東の風景と共に立ち上がる。メッカ周辺の写真がものすごく現代的で新鮮にかんじる。ムハンマドって名前が付く偉人多すぎ。ムハンマド・アリーとか漫画のキャラって言われても納得するぞ。全体で見ると、開祖ムハンマド誕生以来イスラームが世界史で地味だった時代が思い浮かばないくらいだなあ2013/01/19