出版社内容情報
中国の詩歌は三千年もの豪華絢爛たる歴史をもち質量ともに世界に類を見ない.『中国名詩選』は「天上の星の数」ほどもあるそれらの作品のうちから最も秀れた愛誦するにたる詩篇およそ六百首を精選し,読み下し文と味わい深い現代語訳,注釈と作者略伝を付したもの.詩を愛するあらゆる人が備うべきアンソロジーである.
内容説明
下巻は中唐の白居易・李賀から晩唐の杜牧・李商隠、宋代の蘇軾らをへて現代の魯迅・毛沢東まで、収める詩篇およそ三百。的確な作品の選定とみごとな訳文で中国詩の精髄を伝える『中国名詩選』全三冊は、詩を愛するあらゆる人が備うべきアンソロジーの傑作である。
目次
唐代の詩(中唐;晩唐)
唐・五代の詞
宋代の詩(北宋;南宋)
宋代の詞
遼・金・元の詩
明代の詩
清代の詩
1 ~ 1件/全1件
- 評価
風鈴の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
双海(ふたみ)
20
本書所収の約300の漢詩のうち、12篇が気に入りました。大きな収穫です。年末年始は古今集などの古典に浸りたくなります。不思議だなぁ。今年は何の本で年越しをしようかな(夜中まで起きていればの話ですが (笑))2016/12/25
壱萬参仟縁
4
中唐から清代までの詩が収録されている。「狡吏は刑を畏れず、貪(たん)官は贓(ぞう)を避けず。農時 私債を作(な)し、農畢(おわ)って 官倉に帰す。冬より春に及び、橡の実 饑(き)腸を誑(あざむ)く」→「狡猾な属吏は法律をはばからず、貪欲な上官は収賄を平気でやるからだ。耕作するにはまず借金をせねばならぬから、百姓仕事がすんだとたんに、収穫物は全部お上の倉庫に入られてしまう。それで、冬から春になるまでは、橡の実を食って空腹(すきばら)をだます外はない」(pp.204-205)。官吏と農民の違い大きい。2012/10/28
壱萬参仟縁
3
中唐から清代までの詩が収録されている。「狡吏は刑を畏れず、貪(たん)官は贓(ぞう)を避けず。農時 私債を作(な)し、農畢(おわ)って 官倉に帰す。冬より春に及び、橡の実 饑(き)腸を誑(あざむ)く」→「狡猾な属吏は法律をはばからず、貪欲な上官は収賄を平気でやるからだ。耕作するにはまず借金をせねばならぬから、百姓仕事がすんだとたんに、収穫物は全部お上の倉庫に入られてしまう。それで、冬から春になるまでは、橡の実を食って空腹(すきばら)をだます外はない」(pp.204-205)。官吏と農民の違い大きい。2012/06/19
零水亭
2
中唐以降の代表的な詩が一気に読めるので、好きな本。今も所有している。…が、最後の毛沢東の詩はどうなの?悪いけど、文化大革〇のイメージが悪すぎて、読む気にならない。共産党に阿り過ぎ。岩波文庫は好きだが、渡部昇一先生が『紫禁城の黄昏』を批判している点と併せ、こういうところが気に入らない。左に寄りすぎ。
佑
0
再読2011/12/03