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女王

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  • サイズ A5判/ページ数 534p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062095648
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

連城三紀彦氏逝去より1年、ファンの間で話題となっていた巨編がついに初単行本化! 著者渾身の幻想と愛の古代史ミステリー。東京大空襲、関東大震災、南北朝時代、そして邪馬台国……
ある男の奇妙な記憶と、女の告白、ひとりの老人の不審死が
壮大な歴史の謎へと導く。

「序章を拝読したときに、どこへ連れて行かれるのだろうと驚いた」(田中芳樹)

戦後生まれの荻葉史郎の中にある東京大空襲の記憶。だが彼を診察した精神科医・瓜木は思い出す、空襲の最中にこの男と出会っていたことを。一方、史郎の祖父・祇介は旅先で遺体となって発見された。邪馬台国研究に生涯を捧げた古代史研究家の祖父は、なぜ吉野へ向かい、若狭で死んだのか? 瓜木は史郎と彼の妻・加奈子ととともに奇妙な記憶と不審な死の真相を探る旅へ。だが彼らに立ちはだかったのは、魏志倭人伝に秘められた邪馬台国の謎であった。

衝撃の展開、男女の情愛……
連城ミステリのすべてが織り込まれた傑作!

序章  5
一章  66
二章  290
三章  411
終章  518
解説 香山二三郎  526
特別収録<最後のインタビュー>
「男と女の物語」に魅せられた作家生活?わが人生最高の10冊? 連城三紀彦(構成・朝山実)  529
連城三紀彦さんのことについて 朝山実  533


連城 三紀彦[レンジョウ ミキヒコ]
著・文・その他

内容説明

戦後生まれの荻葉史郎の中にある東京大空襲の記憶。だが彼を診察した精神科医・瓜木は思い出す、空襲の最中にこの男と出会っていたことを。一方、史郎の祖父・祇介は旅先で遺体となって発見された。邪馬台国研究に生涯を捧げた古代史研究家の祖父は、なぜ吉野へ向かい、若狭で死んだのか?瓜木は史郎と彼の妻・加奈子とともに奇妙な記憶と不審な死の真相を探る旅へ。だが彼らに立ちはだかったのは、魏志倭人伝に極められた邪馬台国の謎であった。衝撃の展開、男女の情愛…連城ミステリーのすべてが織り込まれた傑作!

著者等紹介

連城三紀彦[レンジョウミキヒコ]
1948年愛知県生まれ。1978年『変調二人羽織』で第3回幻影城新人賞に入選。1981年「戻り川心中」で第34回日本推理作家協会賞、1984年『宵待草夜情』で第5回吉川英治文学新人賞、同年『恋文』で第91回直木賞、1996年『隠れ菊』で第9回柴田錬三郎賞を受賞。2013年10月19日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

74
20年前に雑誌に連載されて未刊であったものを最近出版されたものです。長編でSF的あるいは古代史的な話も出てきて連城さんらしくない話で、少し違和感を感じるのでしたが最後はやはり連城ワールドに戻ってきてくれました。本当は、もう少し手を加えて出されるつもりではなかったのではないかと思われるような感じでした。2015/05/19

みかん🍊

71
長かった、現代から戦中、明治、南北朝そして古代邪馬台国まで、有り得ない過去の記憶を持ち12歳までの記憶を失くした史郎の自分の過去と邪馬台国の謎を交差させ追いかけていく、東京から京都、奈良吉野、福井小浜へそして九州へと壮大な歴史ミステリーでした。妄想なのか、過去の記憶なのか、卑弥呼に魅せられた人々と親子、男女の情愛が描かれたロマンです。近畿地方に住む人間としてはやはり邪馬台国近畿説を支持したいですね。2014/12/09

山田太郎

55
えらく長いし、父親だか祖父だかわかんなんくなるし、長いの読んだ達成感はあるもののあんまり面白いとは思わなかったのが、素直な感想。年末のベスト10入ってた気もするけど、亡くなってなかったら入んなかったと思いますが。この作者期待して読むけどいまいち合わない。2015/04/13

starbro

41
晩年の代表作と言っても良いかも知れません。先日読んだ遺作よりもプロットからエンディングまで、大作にもかかわらず一気に読ませました。連城三紀彦は吉野ヶ里遺跡を訪ずれて本作を構想したのかなぁ?2014/11/22

紅はこべ

36
邪馬台国の謎解きというより、一人の男性の死と再生の物語か。卑弥呼、そして彼女の面影が重なる加奈子はファムファタール?少なくとも加奈子は四人の男の運命を変えているもの。自然描写は連城さんらしく美しかった。私は東北で生まれ育ったせいか、邪馬台国が機内でも九州でもどっちでもいいやって思っちゃうんだけど、関西や九州の人は思い入れが違うんだろうね。演義ではない方の三国志、読んでみるべきかも。2015/03/28

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