内容説明
資産26兆円の超エリート銀行はなぜ破滅に至ったか。与野党、大蔵、日銀、金融監督庁はなぜ事態をここまで悪化させたのか―。世界を震撼させた「長銀問題」の核心を衝く。
目次
プロローグ 終わりの始まり
第1部 ドキュメント・長銀「最後の夏」(激震―1998年6月;奔走―一度目の「長銀救済」;弥縫―住友信託という土壇場の選択)
第2部 飛ばされた不良債権(逸脱―危険な融資への傾斜;疑惑―ペーパー会社の果たした役割)
第3部 長銀はなぜ「政争の具」となったか(迷走―泥沼の「長銀処理」;癒着―「宏池会銀行」としての長銀;破綻―歪められた「国策銀行」)
エピローグ 「新・護送船団方式」の誕生