内容説明
志ん生、文楽、たけし、ダウンタウン、爆笑問題…家元談志が愛してやまない百人の芸人たちについて。ホメてケナして、天下御免のギリギリ芸談。
目次
古今亭志ん生
ビートたけし
林家三平
春野百合子
ケーシー高峰
アダチ龍光
マルセ太郎
ザ・ドリフターズ
中田ダイマル・ラケット
玉置宏〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
姉勤
23
出版当時(2000年)藝人立川談志が選んだ100人。慕い憧れた先達の落語家、講釈師、歌舞伎役者、エンターテナー。同輩、弟子と後進。たまたま見つけた体の才人たち… 語り、評し、期待し、対話してみる。こういう著者の同時代ものを、若輩者が時過ぎた後に読む難しさ。全員の「旬」を識らないのだから。当時すでに故人、本書発表後亡くなったり、名跡の代が換わっていたり。いたずらに仰ぎ見たり、斜から見たり眺めただけだったり。好きな人は何度もくり返し読んだ。偲んだ。納得した。文とタメ張る山藤章二画伯の線と貌の見事さ。理屈ぬき。2014/03/29
はえ太
4
図書館本。 97~99年連載のエッセイより。20年以上も前になるのか。いや、家元も没してから10年にもなるのか。 芸人列伝だが、いわゆる寄席芸人に混じって野球選手や舞の海だの、談志の愛した””有名人”も混じってるのがいいスパイスになっている。 爆笑問題やダウンタウンもケナしつつ、才能は見抜いているのもすごい。 家元流石ダネ……2021/11/21
Kazuo Ebihara
2
1997年から1999年に掛けて 『週刊現代』に連載されたコラムを 2000年に纏めたもの。 見逃していた本に ブックオフで出会えました。 談志師匠の見立てによる昭和の名人百選。 山藤画伯による似顔絵も嬉しい。 2段組み400ページに、 談志師匠の楽屋語りがたっぷり。 男子91選、女子9選。 堪能しました。2021/02/23
ウルまー
1
ほとんどの意見に同意しました。僕がびっくりしたのはダウンタウンと大地真央を取り上げてる事。ダウンタウンは村上春樹と同じく今や批判の対象になっているように思うけど、僕は漫才が大好きだったので嬉しかったです。2016/10/15
k.mitsu
0
解説も入っていてなかなか面白かった。「紺屋高尾」の話の工夫は談志の面目躍如です。でも、やっぱり聴いた方が良いですね。特に談志の「芝浜」は絶品でした。談志が亡くなったときは、石原慎太郎も泣いてましたね。合掌。2011/08/30