内容説明
ポリンキー、バザールでござーるからI.Qまで、新しい考え方で次々大ヒットを生んできた著者の処女短編集。CMプランナーとして、ゲームクリエーターとして、世の中に新しい世界をプレゼンテーションしてきた著者が研ぎ澄まされた感性と潔い文体をもって描いた、「超」短編集。一編ごとにちりばめられた独特の視点や、ハッとするほどかわいい美しい表現が、頁をめくるごとに心のどこかをクリックして、新しい窓をひらきます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
再び読書
45
やはり、この人の発想は素晴らしい。アイデアが生まれる時、クリックでスイッチが入るという意味でのタイトルも秀逸。ただし、字を読む本としては、本当にあっけないくらい字が少ない。余談はさておき、頭をリセットするには良い本です。しかし、文庫の方が良いと思います。2015/01/11
さっとる◎
37
もとに戻らないほうがいいんだろうか。たいして大きくもない箱に入っていた時にはちゃんとひとりひとりだった。完全かわからないからそれでいいことにできた。無理矢理探してはめこんだカチッの数だけ完璧になっていく。click.欠かせないものになった途端どこにも行けなくなった。固められて。席替えもできない。スローモーションの速さでパズルが落下した。バラバラになってしまえと思う。でもバラバラになったのは額縁のほうで、頑丈に糊付けされたそれは綺麗に完璧なまんまで。こんな目にあってもどこにも行かない、それが何だかかなしい。2020/10/02
sibarin♪
35
短編集、というか詩? でもやっぱり短編? 沢山の人が知ってるポリンキーの歌、だんご三兄弟の元になる短編。他にもオセロを文字で表す、冷蔵庫のドアポケットを文字で表すなど目で楽しむものも。句読点100%ってなに?と思ったら なるほど確かにこれなら100%(笑)気軽に楽しめる一冊でした。2015/07/01
ぼりちゃん
26
文章を書くのが大の苦手だったという佐藤雅彦さん。そんな佐藤さんだからこそなのか「文字」の概念が私とはかなり違うのを感じる。氏にとって文字は映像でもあり、数学でもあり、アイデアでもある。『計算の苦手な電卓』『実線と点線』『マヨネーズ』『分離』はアッと鮮やかに驚かされ、『電車でとなりの人に是非読ませたい詩』は是非左隣の人に見せてみたくなる😂実は人間がこわいオバケ、ネズミの道案内はかわいいし、『ABCvsあいうえお』はわかるわかるー!ポリンキーやだんご三兄弟や団子レポートも出てきてお得感満載の超短編作品集。2023/03/26
はな*
23
Eテレ「0655&2355」の原点ともいえる作品集でした。番組に登場した歌やネタを見つけて感激。佐藤さんの視点はほんとうに楽しい。「!」の詰まった本でした。「濁点の貸し借りを禁止します」や「切手」などが特に好みで、(心の中で)クリック連打してました。「電車でとなりの人に是非読ませたい詩」は、試してみたくなった読者が多いと思います(私も、いつか!)。本作を楽しまれた方には「プチ哲学」「四国はどこまで入れ替え可能か」「毎月新聞」をおすすめします。2017/01/25
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