内容説明
長男・嫁・姑の「三角関係」は、いつの世も、むずかしい!「イエスマン」の長男斎藤茂太に嫁して五十余年。歌人の舅茂吉、奔放な姑輝子と暮らしたヨメは、いかに家風に染まり、家風を変えてきたか―。
目次
1 十八歳の花嫁、斎藤家へ
2 娘を嫁に出す父母の訓え
3 集合離散、終戦前後の斎藤家
4 引っ越しと出産、斎藤家復興計画
5 義父母と孫の家庭内戦争
4 義父、実母の死を迎えて
7 義母と息子たちの海外旅行競争
8 嫁して四分の一世紀、神経性胃潰瘍に
9 斎藤家の「太陽」が沈む日
10 嫁姑、お互いの心が見えるとき
11 新しい斎藤家は大家族主義
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
石橋
1
いまだ個人的「斉藤家祭り」まっただ中。他の文献で垣間見る茂太先生の奥様がとても美しかった。その奥様の著作とあっては読まずにいられまい。古書店で手に入れた。さほど目新しい情報はないが、いつの時代も嫁と姑との微妙な力関係のある家は端から見る分には面白い。しかもその家の舅はさらに面倒くさそうだもの。「渡る世間は鬼ばかり」みたく今風にアレンジしてドラマ化したらいいのにと思うくらい面白い家だ。それにしても若かりし頃の奥様はとてもチャーミング。「美智子様」と見まごうばかり。 絶版らしく正規には中々手に入らないの残念。2013/02/06