内容説明
数々の最新鋭軍用機を開発した知られざる〔創造型組織〕の全て!!スカンク・ワークス(ロッキード先進開発計画)はF‐104・U‐2・SR‐71・F‐117Aなどのハイテク機を短期間・低コストで開発!!「少数精鋭・独立・秘密」を第一義にした例のない組織の責任者がその全貌を明かす。
目次
幸先よいスタート
間に合わせの機体
銀の弾丸
いまいましい蚊
スカンクの由来
大統領への絵はがき
ロシア上空を行く
危うし、バーバンク
銃弾より速く
離陸〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
harass
45
米国航空機メーカーロッキード社の、社内極秘プロジェクトチーム・スカンクワークスを率いた著者のノンフィクション。伝説であり先代プロジェクトリーダー、ケリージョンソンとのエピソードや、表題の世界初ステルス戦闘機F-117、U-2偵察機、SR-71偵察機などの開発や、搭乗したパイロットたちなどの話。いやあ、実に面白い。短期間でこれまでになかったアイデアを組み込んだ航空機を作る学者と技術者たちと、軍部とライバル航空会社との駆け引き。管理や官僚を嫌う、自由な発想と優秀な技術者たちだからこその組織だ。オススメ。2024/07/07
デューク
5
自由な発想と、最新技術への挑戦により、常に航空界をリードしてきたスカンクワークス。そのトップとして活躍した筆者の回顧録。 少数精鋭のこのチームは、世界初の超音速ジェット戦闘機F-104、世界最速の偵察機SR-71、世界初のステルス戦闘機F-117、などを開発した。しかもこれらの航空史上に残る傑作機の数々を、短期間かつ低コストで開発しているのである。組織の簡素化による意思決定の簡素化と、80%でよしとする開発費の低減を旨とする「スカンクワークス方式」は、今こそ見直されるべきだと思う。おすすめ2018/04/01
buchi
3
ケリー・ジョンソン。ロッキード社で数々の傑作航空機を世に送り出した天才飛行機屋。その多くが軍用機だったので秘密保持のため少数精鋭のチームが必要だった。それが『スカンク・ワークス』である。ケリー・ジョンソンからそのチームを引き継いだのが著者のベン・リッチ。ステルス機の生みの親だ。「U-2」「F-117A」「SR-71」のエピソードはもちろん興味深々だったけど、そんな特殊なチームのマネージメントも面白かった。風通しの良い環境、意思決定のスピーディさ、正直さ、これらは現在迷走中の日本企業にこそ必要なんじゃないか2018/11/09
takao
1
ふむ2019/12/14
たかひー
1
★★★ あのスカンクワークスを率いた男の回顧録。U-2、SR-71、F-117の開発の苦労話、裏話など意外な事実もあり、興味深く読めた。2014/12/12