内容説明
江沢民vs.喬石の壮絶なる権力闘争。「民主主義を希求する全世界の人々のためには、喬石こそ中国を救い、アジアの平和を実現する」中国専門ジャーナリストが大胆に予測。
目次
第1章 香港奪還作戦の始まり
第2章 香港を制する諜報機関
第3章 北京はなぜ董建華を選択したのか
第4章 諜報機関の「帝都」香港
第5章 天安門の亡霊
第6章 赤い王子たち
第7章 九龍・マカオ殺人事件
第8章 中国諜報機関の野望
エピローグ 喬石が鍵を握る「二十一世紀」の中国
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メガネねこ
1
★★★☆☆経済的利権が渦巻く香港は、世界で最もスパイ人口が多いエリアだ。日本の情報機関も数多くの諜報部員を派遣していると言われる。 1997年の香港返還を舞台に、中国諜報機関が英国をはじめとするヨーロッパ諜報機関群と渡り合い、いかに用意周到にして香港を中国に飲み込んでいくかが書かれている。 最大諜報機関である中国安全部と国際的中国マフィアである三合会の繋がりやメディアに圧力をかけ完全抑制していく様が生々しく明かされる。 2009/10/10
ルヴナン
0
香港返還を挟んで繰り広げられた諜報戦の内幕。民主香港の運命は天安門事件で決した。「どのようにして香港は消滅するのだろう」。2022/08/04