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内容説明
美空ひばり、孫正義の涙の理由とは?その疑問から私たちの旅は始まった。日本、アメリカ、ベトナム、韓国、済州島、そして再び日本。旅の中で見えてきた韓国・朝鮮系の人々が日本で生きるということ。一番身近なアジアを知るための一冊。
目次
プロローグ シークレット・メッセージ
1 コリアンとは誰か(“帰化”―歌手にしきのあきらの場合;焼肉はどこからきたか ほか)
2 コリアン世界の旅(世界で最も危険な街に生きる在米コリアン;サイゴンに帰ってきた韓国兵たち ほか)
3 コリアン終わりと始まり(金日成は生きている;大震災のあとで―神戸市長田区の人々 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
飯田健雄
39
15年ほど前に1度、今回2度目、時代のトレンドは変わったが、 日本人・在日韓国人・そして、朝鮮総連に関わる人々の関係は、そんなに変わってないような気がする。2チャンネルみれば、あいつは、”チョン”だとか、悲しくなる。日本と朝鮮半島の歴史が切り込まれた、両民族の悲劇といいきってしまえば、それでおしまいだけど、この恨の歴史は続くでしょう。100年、200年、と続いていく。後知恵になるけれど、明治初期、日本の外交政策が李氏朝鮮を助ける努力をしていれば、韓国併合しなければと、歴史は変わったと自分を慰める次第です。2017/05/21
ナハチガル
12
在日の一世・二世、在日の韓国籍の人と北朝鮮籍の人、民族名を名乗る人と名乗らない人、同胞を差別する人と同胞に差別される人、祖国に帰る人と帰らない人、朝鮮半島に住む人と住まない人、多民族を差別する人と多民族から差別される人…あまりにも多様で複雑で、何もかもがとても一筋縄ではいかないけれど、自分の無知に気付かされ、著者の熱意と真摯さに打たれ、充実した読書体験だった。嫌韓本を手にとるような人にこそ読んでほしいけれど、そういう人の視界には入らないだろう、それでもこういう本は書かれ続けてほしい。A++。2022/08/30
活字の旅遊人
5
熱いルポ。
ymkmg
5
読了。 これは個人的にサラサラっと感想が書けるものではない。 ひとまず。 僕の祖父は韓国人だが、それを知ったのは25歳位の時だった。車の免許を18歳で取った時から10年位毎年末に韓国食材店で配達のバイトをしてたり、同級生にも在日の友達はいたりしたので、4分の1韓国の血が混じっているという事にはむしろ嬉しかったというのを覚えている。 でも何故それを親はずっと言わなかったのか。実際本人達がどうだったかというのは聞いた訳ではないが、祖母と母の時代の背景をこの本で知る事が出来た。するとやはり「言わなかった」ので2012/11/19
くれの
2
自らの隣国に対する認識の浅はかさを正されました。日本人の定義ですら脆く儚い基盤に立脚していると感じます。いじめ自殺が社会問題化する昨今、その絶対悪の本質は異文化を排斥する行為と根源が同じだったことに愕然とします。2016/12/08